悔恨

今日いつものようにランニングをしていました。結構、天気も良く、ルーチンにしてる10kmを走り終えようとしている頃の住宅街の一角で聞きました。

「たーたん!」

見ると若いお父さんが1歳になりたてぐらいのお子さんの手を引いて歩いているではないですか。。。

「たーたん!」

もう全く走ることはできませんでした。涙が止まりませんでした。


20年以上前に仕事場の近くで上司と日付が変わるあたりまで食事をしているときに家内から電話がありました

「長男の心臓が悪いと言われたけど、今、どこで、何をしてますか?」

子どもが父親を呼ぶときに口にするであろう言葉

「たーたん」

を私は覚えていません。残念ながら、本当に記憶にありません。

馬鹿野郎でした。ほんとに、馬鹿でした。

紅葉のような小さな手を引いて、グッと抱きしめるチャンスが何度もあったはずなのに。

言い訳ができるのであれば、私のような学歴では、いつ何時職場を追い出されるかわかりませんでした。なので必死でした、ほんとうに。。。

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