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世界最大級のガレージキット即売会に行ってきた

プロローグ

時季にしては日が出ていてなかなかに暖かかった2月12日。
プラモデルなどの造形物が好きな自分は日本、いや世界最大級とも言える造形の祭典、「ワンダーフェスティバル」に初めて参加してきた。

ワンダーフェスティバルについて

ワンダーフェスティバル、略称ワンフェスとはゼネラルプロダクツによって1984年から始まり、1992年からは海洋堂が主催する模型や造形物の展示、販売を目的とした幕張メッセで行われるフリーマーケットである。
アマチュアによるガレージキットの展示販売において最大のイベントであるほか模型メーカーなど多くの企業が参加し非常に賑わいがある。

焦って行っても並ぶだけ…

自分はこういう大きなイベントに参加するのは初めて…。
以前テレビで視聴したコミケ特集では日が昇って間もない時間から大勢の人が列を成し、人気同人誌を購入するために東京湾の海風に耐えていた。
それが自分の頭をよぎり、「人気のガレキ(ガレージキットの略称)を買うためにはあの苦行をしなければいけないのでは?」と考えてしまった。
結果、自分は会場で3時間半立っている羽目になった。
その日が20度近くまで気温が上がったのが不幸中の幸いだった。
チケットにはアルファベットと共に会場の集合時間が記入されている。
係員の人がほぼ時間通りにアルファベットを読み上げてくれるのでその時間の10分前ぐらいに行けば並ぶ時間が少なくて済む。
自分のように焦る必要はない…。

一目惚れしてしまったカグヤ

いざ入場!

中では先に入っていった先遣隊たちにより人気造形師のブースに長蛇の列が形成されていた。
人混みをかき分け目指すはブース番号6-05-17アルバクリエイツ…!
と思っていたのだが純白なレジンに身を包んで凛とたたずむ一体のガレキ。
背中のウェポンラックから伸びたミサイルランチャーは自分のハートのバイタルパートをど真ん中で撃ち抜いた。

気が付いたら財布の厚みが減っていた。
腕のいいスリにでもあったのだろうか(´・ω・`)

いまどきな原神より
おじさま方大興奮まったなし

ジャンルは様々

ワンフェスでは圧倒的硬派なガレキからゆるふわ可愛いぬいぐるみまで、製作者達の愛と情熱、そしてこだわりが詰まった作品が数多く出品されている。
それだけではなくロボット本体に持たせるための武器などのアタッチメントやミニチュアの椅子、キーホルダーの様な小物類も多数出品されていた。
ちょっぴり…いや結構あだるてぃな物も。
最近ガチャでお招きできたソシャゲの推し、ブラウン管テレビで見ていた少年時代を思い出すロボット、そんな自分の好みにがっつりハマる造形物に老若男女問わず出会えるだろう。

筋肉の表現がエグイて

公式すら出してないのに…

ワンフェスの特徴としてオリジナルの作品だけでなく有名作品に登場するキャラクターをイベント内のみ出品できる「当日版権システム」というアマチュア向け商品化許諾制度がある。この制度のおかげで表現の幅が大きく広がっている。
中には一度も立体化されたことの無いものまで。
いやまさかイコールドラゴンウェポンがあるとは思はないじゃん。
モンハン考察大好き勢の自分からしたら涙が出てくる代物。
お金がなさ過ぎてさらに溢れる涙は渇きを知らず…。

未発売のフィギュアを間近で

企業ブースでは未公開の新商品をいち早く見ることができエヴァやウマ娘などの人気フィギュアがショウケースの中で輝いており、一眼レフの砲火にさらされていた。
自分は混雑のため見ることができなかったのだが、アニメ「パトレイバー」に登場する98式AVイングラムの実物大デッキアップイベントが行われておりさぞ迫力があったことだろう。
目的のガレキを購入出来たらのんびりと企業ブースを散策するのもいいだろう。

口が映画通りにパクパクする
段ボール⁉

他のイベントとは志向の違うコスプレ

コスプレと言ったらコミケなどのイベントのイメージが強いがワンフェスだって負けていない。
ロボットなどの大掛かりなコスチュームを身に着けるレイヤーが多く参加していて非常に見ごたえがあった。
中でも一番驚いたのは上のプレデターのコスプレをしていた方だ。
マスクを付けた状態でも遠目で分かるディティールの細かさであった。
サービスでマスクを外してもらい、そのご尊顔がお見えになったとき驚愕した。
もう映画が撮れてしまう。
アマチュアエリアと企業エリアの通り道でコスプレを披露しているので移動途中に一声かけて撮影するのもありだ。

最近では数が増えてきたのだがワンフェスは長物やエアガンをコスプレで使用できるイベントだ。
ごてごてにアタッチメントつけたM4はやっぱりかっこいい。

体験コーナーあり〼!

ガレージキットを作ったことがない人のために塗装を体験できるコーナーがある。
塗装できるはカレーメシの米粒の様なキャラクターがスノーボードに乗っているキットだった。
キット自体の構造がシンプルだったのに加え塗分けがはっきりしていたので比較的簡単に塗装ができたので初心者の方にもおすすめだ。

お目当てのアルバクリエイツのキットもゲット

まとめ

今回のイベントで正月から大富豪であり続けた自分は大貧民へと没落した。
だが後悔はしていない、後悔のしようがない。
購入したキットはどれも完成度が高く買った甲斐があった。
製作者の方から組み立ての面などでアドバイスを丁寧にしていただきとても有意義な時間を過ごせ、カレーメシを無料でもらい夕食代を浮かすことができた。
楽しい時間になることは保証するのでワンフェスに行ったことの無い人は是非とも次回の夏に参加してみてほしい。

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