人気=価値ではない:GLAY第111曲『YOUR SONG』(2018)
GLAYのTERUの歌声はデビュー以来ずっと進化し続けていて、その裏にはTERU本人の超ストイックな努力がある。20代吸っていたタバコを辞め、日々の筋トレ、ライブやレコーディング前は厳しい食事制限と室内環境管理を行っている。
その結果は年ごとのGLAYの楽曲を聴けば一目瞭然。
TERUの歌声はいろんな面で進化しているが、高音の伸びやかさやキラメキもその一つだ。
個人的にその頂点とも言えるのが『YOUR SONG』なんじゃないかと思っている。
冒頭Aメロから、最強の高音ボイスを聴くことができ、声が「✨✨」としたイメージの装飾を纏っているのを感じることができるだろう。この声はTERUにしか出せない。
この曲は2019年のメットライフドームでMISIAと一緒に歌っている。
MISIAといえば誰もが認める歌声の持ち主だ。日本人ボーカリストで上手い人と言えば、必ず挙がる人やと思う。
メットライフドームでMISIAが出てきて、『YOUR SONG』を歌った時は、その歌声に感動した。
しかし、TERUも上手い。というかTERUは上手い。
MISIAに勝るとも劣らない歌声を響かせる。
TERUと言えば、巷では「上手いボーカリスト」としてそんなに名前が挙がらない人だと思うけど、だからと言って上手くないわけではない。人気があるものだけが真の価値を持っているわけではない。
MISIAもTERUも超一流のボーカリストで、どちらも素晴らしい歌声である。