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【番外編】自分を作ってくれた曲①:KAN『1989 -A Ballade of Bobby & Olivia』
GLAYの楽曲に関する記事だけを書きますと言っておきながら、今日は全然違う記事を書きます!はい、大ウソつきです。まぁ閑話休題ってことで、たまにこういう記事も書いていきたいな。
今日は「自分を作ってくれた曲」というテーマで、価値観や考え方に影響を与えた大好きな曲を紹介したい。
紹介するのは、KANの『1989 -A Ballade of Bobby & Olivia-』まずは聴いてみてくだせぇ。
BobbyとOliviaが出会い、そして別れ、昔を懐かしむまでの1985年〜1989年のストーリーを歌っている。私が好きな部分は次の点だ。BobbyとOliviaは結果的に結ばれず、2人の恋愛という意味ではハッピーエンドではないけれど、一緒に過ごした時間はお互いの人生に花を添えたはずだし、この恋愛があったからこそ1989年現在の2人が在ると思えるところである。これほどに切なくて苦しい曲はないと思う。同時に愛情や感謝も詰まっている。曲名が『1989』と"現在"を指しているところから、2人はあくまでも現在にしっかりと根を張っていることが分かるし、救いになっている。
さて、KANのこの名曲が生まれた背景がある。Billy Joelの『Scenes from an Italian Restaurant』とという曲だ。直訳すると「イタリアンレストランからの風景」。この曲は、KANの『1989』と同様に、過去に別れた2人が昔を懐かしむという曲である。歌詞がストーリー仕立てになっているところも同じ。
それもそのはずで、KANは「Billy JoelのScenes from an Italian Restaurantのような曲を作りたい」と言って『1989 -A Ballade of Bobby & Olivia-』を作ったのだ。
Billy Joelの曲がこちら。
どちらも感動的な名曲である。人生はうまくいったり上手く行かなかったりするけど、その一つ一つが必ずどこかに繋がっているはず。いつか懐かしんで肯定できる時がくる。だから今を懸命に生きる、ということを教えてくれた曲である。