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GLAY第1曲「BETTY BLUE」悲しい歌詞に明るいメロディを乗せるのがロック

GLAYの曲で2022年最も聴いた曲、それは「BETTY BLUE」だと思う。
この曲、初めて聴いたときから、ぐっと引き込む魅力を感じた。
あれはたしか2021年7月だったか、
アルバム「FREEDOM ONLY」(2021)から先行配信された5曲のうち3曲目で、あの頃は、毎月1曲ずつ新曲が配信がされていくという企画で、ワクワクの5ヶ月だったなぁ。

で、私はBETTY BLUEのイントロから、もう、やられた。
B-BLUEに腰を抜かしたタクローばりに、腰を抜かした。
ジローのベースとハジメタルのピアノで爽やかに幕が開け、
次に一発で彼だとわかるヒサシのギタートーンが安定感MAXで
「ツッチー・ツッチー」と裏拍強めのハイハットはトシボウ。
そんでもって、Aメロに入ったらキラキラ光っテル声。
あれ、タクロウは?
って思ったらBメロでクリーン気味にめっちゃいい仕事してた。

この曲、明るいんだけど、歌詞が切ないよね。
その昔、GLAYには「SWEET MAGIC」(2011)という失恋の曲があって、
その曲についてタクローが「悲しい歌詞に明るいメロディを乗せるのがロック」と言っていた。その言葉なんかめちゃくちゃ、しっくり来た。
GLAYには他にも、「Bible」(2012)や今回の「BETTY BLUE」(2021)なんかがそれに当てはまると思う。
「SWEET MAGIC」は、「もう二人は恋人には戻れないだろう」「こんな思い、したくなかった」といった歌詞で単に失恋をうたっているんだけど、
その後にリリースされた「Bible」では、運命の残酷さや人の儚さを歌いながらも、そんな中でも美しくありたい、あなたに届けたいという前向きさも感じられる曲に昇華されている。

「BETTY BLUE」は、
「愛する人と別れてしまう、そんな悲しい運命を辿らなければならないこともある。でも、そんな悲しいことがあったという事でさえ、過去になって霞んでいくものである。そして、どんな喜びも悲しみも、その人が死んで周りの人も死んで忘れ去られ、歴史の渦にのまれて消えていく」
と大きな諦観を歌っている。
すべて無に帰するってところが、悲しいけどある意味救いになってると思うのは私だけかな。

テルの歌い方も秀逸だ。
ラスト部分で「一人去って」「また一人去って」の「て」の部分だけファルセットで歌っているのと、逆に「消えていく」の部分は、力を込めて歌い上げるテルの表現力が鳥肌モノだと思った。

今日は以上。GLAYのこの曲を紹介してほしい!というリクエストがありましたら教えてください♪

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