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借りたままの辞書のページに:GLAY第269曲『卒業まで、あと少し』(2002)

「借りたままの辞書のページに
 あなたからの時を超えた優しさを見た
 How are you feeling? 大丈夫?
 癖のある懐かしい文字」

『卒業まで、あと少し』といえば、冒頭のこの歌詞が印象的だ。
この一文からは色んな事が想像できる。

「辞書を借りパクすんなよ」って話は置いておく。
まず「辞書」という存在。最近は分からない言葉はGoogleで解決してしまうよね。webの辞書だってあるし紙の辞書がなくても困らない。最近の中高生は紙の辞書を持っているんだろうか?

次に、辞書を返したくても返せないのかな、という事。卒業前は毎日会っていたのに卒業してからは連絡先もわからず返す事ができないのかもしれない。

「時を超えた優しさ」というからには、辞書を借りた当時はこのメッセージに気付かなかったのだろう。なぜ、辞書の持ち主は直接的でなく、気づくか気づかないがわからないようなメッセージを書いたのだろう?

そして、あなたと私の関係性は?
言い出せなかった恋心?
それとも、ともに頑張った仲間?

とまぁ、こんな感じで想像し始めると止まらない。それが『卒業まで、あと少し』である。

誰かがどこかで言っていた。

"届くか届かないか分からない、届くかもしれないし、届かないかもしれない、手紙ってのはだからこそ良い"

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