THE FIRST TAKEと一発撮りの違いとは?:GLAY第61曲『COME ON!!』
みんな、一発撮りは好きかな?
私は好きです、とっても好きです。一発撮りというだけで美学を感じてしまうねん。最近では「THE FIRST TAKE」なんてのが流行ってるけどあれもいい。ただし「FIRST TAKE」と「一発撮り」は厳密にはちょっと違う。
「FIRST TAKE」はその名の通り2テイク以降はやらない。1テイクだけをやる。ある意味で緊張感は高いが、綿密な計画を練り実行することには不向きである。"その場限り"を楽しむことに主眼が置かれ、いわば"ぶっつけ本番"である。多少のミスもご愛嬌だろう。
一方で「一発撮り」はテイク数に制限はない。間違えたらやり直せる。でも、綿密に計画を練り、難しい技や細かなこだわりも表現することができる。要はカメラを止めない事である。カットが近づくほどに緊張感が増す。誰かが間違えたらまた振り出しである。「ここまで上手く行ってる!あと少し!」「早く帰りたい!」(笑)
一発撮りといえば『十二人の怒れる男』『カメラを止めるな』の映画や、音楽のPVなど、様々なものがあるが私が好きなのは『ララランド』だ。『ララランド』は映画中を通して様々なシーンが一発撮りで撮影されてるのだが、最もすごいのはオープニングだろう。ハイウェイを貸し切っての壮大な一発撮りである。1人1人の技もすごい。メイキングビデオがどこかに転がってたのだが、最後までうまく行った時のキャスト達の"歓喜"がすごかった。
話は長くなったが、GLAYが1998年にリリースした4thアルバム『pure soul』に収録されているロックナンバー『COME ON!!』は、スタジオで一発撮りをしたらしい。そのため、ライブ感や息遣いが感じられる。ちなみに、同じく『pure soul』に収録されてる『I' m in Love』も一発撮りである。レコーディングツールが進化してきた90年代後半に一発撮りの曲を2曲も収録するところに、ロックンロールの精神を感じるわ。
『COME ON!!』の「タクシードライバー あいつはダイバー みんなはハイパー」というよく分からん歌詞のせいで、「タクシードライバー」っていう単語を聞くと「あいつはダイバー」って返すイカれた青春時代を過ごしてしまった。
※一発撮りのMVにはこんなのもある。大好きなリトグリ。メンバーが昔でなつかしい。。