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【官能小説】放課後は社会勉強7〜中学生の職業体験とか言わないで

「いらっしゃいませ、こんばんわー」
「おまたせしました、Aセット・カフェラテでぇす」
「ごゆっくりどぉぞー」
女子高生ウェイトレスが店内を軽やかに動き回る。
あれから数ヶ月。私は変わらず、キャナルコーヒーのアルバイトに精を出す。
変わらず?
あのとき以来、私の内面は変わったかな?
それは、私がフロアで男性のお客様の視線を意識しながら業務を行なっていること。
私は鑑賞されていたのだ。
私はコーヒーをお客様に提供していただけではなかった。
高一の女の子がキャナルコーヒーの制服を身につけ、お客様に笑顔で接する。
彼らは私に淹れたてのコーヒーに加え、特別な安らぎを求めていのだ。
「鈴木さま、本日もご来店ありがとうございます」
「伊東さま、こんばんは…お忙しそうですね?」
ご常連のお客様の顔も覚えられて自然と声をかけられるようになっていた。
男のヒトが苦手とか言ってた私なのに…
でも、このキャナルのポロシャツとショートエプロン風の巻きスカートを着けるとそんなことは吹っ飛んで、プロフェッショナルになれる自分がいた。
今の私はレイセイの女子高生でない。
キャナルコーヒーのスタッフとして私は最大限のサービスを尽くします。
先輩の方々にはまだまだ敵わないけれど、そんな私をどうか見守ってください。
育ててください。
どうですか?キャナルのユニフォーム姿はさまになってきましたか?
入社当初は「中学生の職業体験」みたいに言われたけれど、今は着こなせていると思うんです。
フロアをまんべんなく巡り、身体じゅうに彼らの視線を浴びまくる。すると、何か熱いものが込み上げてくる。
この感覚って…
見られることが快感?
私にはそういうのはよく分からなくて、たくさんのヒトたちに私の存在を分かってもらえたことに喜びをカンジてるくらいなんだと思ってる。
例えば…アイドルがカワイイ衣装を着て、みんなの前で歌うのに似ているのかな?
だから私はお客様に、キャナルコーヒーの正しく清潔な身なりで美味しいコーヒーとスマイルを届けるんです。
でも、ある特定のお客様に、私は行き過ぎたサービスを提供してしまった。
あのお客様が来ることはもうなかった。海外への勤務だからそうなのだろう。
あのときの私の判断は正しかったのか?そうではなかったのか?
当初、不特定多数の男性に応対することに戸惑いを覚えたことと、社員の方に確認も取らず、特定のお客様に過度なサービスをしてしまった不甲斐なさから、学業専念のためとか理由をつけてアルバイトをやめようと思っていた。
しかし、私にそれを思いとどまらせる出来事が起きてしまう。

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