ほしがってばっかりだった。
毎年クリスマスは特別なものじゃなくて、去年は妹とピザを食べたような?記憶に残っていないほどだけど。今年は無職で迎えるという前代未聞のある意味かなり特別なクリスマス。だけど、特別だったのはそれだけじゃなくて。
先週、お菓子屋さんをやっている母の手伝いで、注文を受けているクリスマスケーキを作った。材料をガーっと混ぜたり、土台を均等に広げてトントンしたり、チョコレートをドバッと流し込んだり。
そうして出来上がったクリスマスケーキが、今朝から続々とお客さんの手元に届いているみたい。自分が作ったものをお金を出してわざわざ買ってくれて、クリスマスに食べてくれる人がいる。美味しくて幸せな気持ちになってくれるかな?そうだといいな。想像するだけで、すごく嬉しい。幸せ。
わたしから誰かへ、幸せを届けられたかもしれない。その喜びを感じて迎えるクリスマスは初めてで特別。もらうことより与えることの方がこんなにも嬉しくて、幸せな気持ちで満たされるんだね。
今年はもらってばかりの1年だった気がする。ほしがってばっかりで、思い出すだけで、恥ずかしくなる。来年はもっと与えられる人になりたいと思う。
しばらく旅行に出掛けていた両親が今日の夕方やっと帰ってくる。正午なのに妹はまだ寝てる。久しぶりにみんなで食べる今夜の晩御飯、なんだろう?そして明日はお菓子屋さんの営業日。クリスマスプレゼントやケーキを求めて来てくれるかな?幸せなクリスマスを過ごしてもらえるといいなあ…!