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2024/09/30 アニメ

外出労働。疲れたな……。

夜に5億年ボタンの放送があった。

ということで腹が立ったのでエグミレガシーの最終回を消化する。

アニメ

エグミレガシー12。

エグミレガシー、メタに真面目なアニメすぎる……!
江口さんの落書きのキャラクターが動いてるのにボムの声優が江口さん、っていうのがまず作中においてジョーカーすぎる存在で、それがなんでもちぎれるって能力にも反映されてるのかなぁとかも思ってたんだけど。最終回では幾度となく繰り返された「脳内のモコモコの幻覚でした」の夢オチをボムにもやってて、その幻覚が作中で何話も使うぐらい一番大きいのも、やっぱボムが"江口さん"だからなんですよね。だからボムはボム自身の幻覚の世界へ戻って、逆にそれで世界を飲みこんじゃう。なぜなら『エグミレガシー』っていうもの自体が江口さんの想像(創造)の世界なんだから。ちぎるからくっつけるになるのも、破壊が創造になったってことなんですよね、多分。
完全にアニメを見る自分のポジションを純粋に物語を見るところに置いて、ボムの話として見ると自分の理想の空想に閉じこもるようで本当にそれでいいのかなぁと思わなくもないんだけど。でもエグミレガシーがどういうアニメかということを踏まえると、この作品の構造が見えてくる感じがする。そういう引いた目線で見るべきアニメなんだろうなと思った。メタに真面目なアニメだから!

個々の認識によって見えている世界みたいなテーマを感じるアニメでもあって、各人の脳内で好き勝手に世界が繰り広げられていくんだけど、ムチャクチャなキャラクターたちが結構真面目に物語をやっていくのが不思議とどんどん気にならなくなってくるアニメで。これって俺たち視聴者も『エグミレガシー』っていうモコモコに取り込まれてるってことなんですよね。
だからある意味「これってボムの物語としてどうなん?」なんて真面目な気持ちになっちゃうのも完全に正解で、その時点でもうそう思った視聴者はモコモコの中にいるから。全部モコモコで飲み込んで「END of the WORLD」っちゅうの、痛快な終わり方ですよね。

てかこの話でやってること大体フリップフラッパーズなんだよな。アニメということそのものの話をしていて、最後に「最も素晴らしいアニメの世界」に還っていくっていうの。フリップフラッパーズの後半にそんなに乗り切れなかったので、エグミレガシーのがクールまでワンちゃんあるかもしれない。作品としての性質がまるで違うので比べるものでもないが……!

というわけでエグミレガシーはこのウケ狙いでしかないみたいな企画とビジュアルの設定をちゃんと反映してアニメを作ってて、こういう真面目さこそを称賛すべきだと俺は思うんですよ。本当に!

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