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2022/05/16 シン・アニメ

シン

ウルトラマンを見てきた! なんだかんだで子供の頃はウルトラマンで育ったな~という思い出があり、マニアでは全然ないけれど思い出は結構ある。父の買った大全集とか大百科を良く読んでたっけ。本編をどれだけ見たかは忘れてしまったけど。父の影響なのかもしれないけれど、ウルトラマンとウルトラセブンあたりが特に好きだったな。あんまり関係ないけれど、ウルトラマンのハヤタを演じた黒部進さんが同郷の人で、小学校に公演に来ていたことを覚えている。そんなこんなで、結構思い出深い。

シンウルはというと、とにかくなんか楽しい映画だったな。シン・ゴジラほどの映画としての端正さはない気がしたけれど、その分良し悪しではなくオタクっぽさ、マニアっぽさがあったというか。ゴジラで言うとシンゴジはとても面白かったけれど結局あまり関連作を見てはいなくて、KOMを見る時に過去作をたくさん見た、みたいな個人的な付き合い方があるんだけど、シンウルはシンゴジよりもKOMに自分のなかで近いものを感じたかもしれない。

映画としてまとまりがなかったわけではないけれど、出てくる怪獣は多彩で、短編をつなげたような構成が印象的だった。もともとゴジラが一本の映画作品だったのに対し、ウルトラマンは連続のTVシリーズであり、そのあたりが意識されていそうな理由もあるか。シンゴジ後に初代ゴジラを見た時も思ったが、初代へ……というと正直なところちゃんと初代ウルトラマンかは最近見たわけでもないので多分にイメージ語りになってしまい恐縮だが、ともかく初代への目配せが色々あるなと感じた。変身シークエンスなどの直球のオマージュはもちろん、環境問題だとか、人間の可能性だとか、このあたりの語りも不変のテーマでありつつもどこか古めかしい。ただ徹底的な懐古主義には陥っていないと感じたし、シンゴジほどの新たなスタンダードめいたものは感じないながらも、2022年の作品としてシンウルの映像や演出に特別不満があるわけではない。

怪獣プロレスをやりつつ、プロレスではできないことをやっていたのは面白かった。体ごと回転したキックなんかは人形遊びっぽいなと感じる。飛行シーンで微動だにしないのは人形を使った特撮のオマージュであろうが、前述のシーンと相まってところどころ子供の頃おもちゃで遊んでいたことを思い出させるようなアクションだったように思う。このあたりをまだあまり上手く噛み砕けでいないが、そういう今までのウルトラマンの様々な歴史を踏まえた上で新たにウルトラマンをやるか、という作品だったのかもしれない。作中でウルトラマンは始めて人類の前に姿を見せ、ウルトラマンと名付けられるわけだが、もちろんスタッフ陣も観客もウルトラマンを知っているわけで。そういうメタ構造はやっぱりあるのだろう。
ただプロレスで言えば結構怪獣プロレスを見に来たつもりだったので、もっと見たかったな~とも思った。このあたりは映画の尺とスケールアップの都合だろうか。

怪獣も結構個性的で良かったな、シンゴジから続く政治劇っぽさはほどほどだが、科特隊、もとい禍特対が怪獣と工夫を凝らして対峙するシーンも面白さがあった。メフィラス星人はキャラが濃すぎてずっと笑っちゃったな……ネットで擦られまくるのにも納得だ。完全にメカと化した宇宙恐竜ゼットンにも笑ってしまった。巨大ロボ戦みたいになるのもやりたい放題だ。ウルトラマンの超スピードタイマー演出、まちカドまぞくのギャグで見たやつなんだよな。やりたい放題のゼットンが「ウルトラマンを倒して物語を終え、その後人間の手によって倒される」という役割だけはきっちり持っているのが面白い。多くのことは全くもって変化しつつも本質は共通している、という換骨奪胎の精神は映画そのものを表しているようだ。

浅見絡みのシーンでバディと叫ばれるのはあまりピンときていなかったが(正直に言うと、自分は浅見にはあまり魅力を感じなかった)最後の最後、人間と外星人、神永とリピアがバディであることが示されるため、その導線としての役割も大きいのだろう。
ゴジラとウルトラマンの違いって、怪獣とヒーローと(大雑把に)それぞれ分類できるわけだけど、強大な自然の畏怖の象徴たる怪獣と違い、やはりヒーローとは人間を守ってくれる以上人間との関わりがある。今回は人間に限らず、メフィラス星人だったりザラブ星人だったり、また同郷のゾーフィーだったりと、外星人にもドラマがあるわけで。そうした関わりの映画が浅見というマドンナ的な存在で強められていたのには納得感がある。結局マンって人だからな~とそういうことなのかもしれない。

初代マンを改めて見てみたくなった。

アニメ

なんとなく怪獣娘(黒)を見たくなってdアニメストアで見ていた。本当に面白いアニメだな……萌えアニメのお約束部分はもちろん、結構話も良い。ペガッサ星人ちゃん、もといさつきちゃんが平凡を脱却したくて変身するという構造があるんだけど、そこから便利屋ではなく一人の人間として愛されて制服の姿に戻る、みたいな感じに良さがある。改めて見返してアニメ的な上手さを改めて感じたな……やっぱりいつだって今の自分が最もうまくアニメを見られていると思っている。あとペガッサ星人ちゃんもといさつきちゃんが本当にマジのガチでかわいくてすごい。

今日見たアニメはヒーラー7、境界19、おにぱん5。

ヒーラーは文化祭回。かなりわいわい嬉しいアニメで、ヒーラーガールの日常描写の抜群の上手さが今回も際立ったアニメだった。バンド演奏で丸々見せてみるアニメ的なサプライズも良い。ほんまにいいアニメですよこれ。

境界もワイワイギャグ回。でもこのアニメテロリストの話なんだよな……と思うとちょっとどう受け取ってよいのか、というところもあり、シリーズものの難しさだ。

おにぱんはもはや貫禄がある。今回も新たな萌ガールも萌止まらんかったし、ご当地ネタの連打も当然全く知らないがゲラゲラ笑ってしまった。おれは完全に萌から生まれた萌太郎なんだよな。


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