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2024/08/24 雑記・アニメ(負け)

雑記

ほぼ風邪は治った気はするが今日は引きこもってアニメを見る日にする。家でライブのチケットをぼちぼち取っていて、めちゃくちゃ金がないことに直面もしているし大人しくしているぐらいでいいタイミングかもしれない。夕食に昨日半額だった魚の切り身で炊き込みご飯をした。ほとんど炊飯器任せで楽でいい。自炊とかもして節約しないと……。

アニメ(負け)

マケイン1-7、モブから5-8、逃げ若8、ATRI7、誤訳8、小市民6,7。

今日は結構アニメ見たなぁ! マケインが面白くて一気に追いついてしまった……そんなにこのアニメに負けるつもりなかったんですけど。
タイトルの「負けヒロイン」ってどうなんだと思いつつも、まあ作品サイドも当然そのあたりは了承済みで、恋愛ストーリーにおける恋愛バトルの「勝ち」「負け」の後にだって人生も人間関係も続いていくのではないか? とメタを張ってる感じがする。舞台が文芸部で、度々作品タイトルについての話題が出てくるのも、このタイトルが少々センセーショナルなものを狙って"あえて"こうしてるんですよみたいな、作品のあり方を反映しつつ牙を見せているシーンではないかと感じた。
そもそも、本作で出てくる物語って要素自体がこう、物語が終わった後の物語ということですよね。焼塩は童話は幸福に終わるものだと自身の失恋を自らあざ笑うかのようにうそぶいてみせるが、誰かにとってのハッピーエンドを迎えても変わらず人生は、世界は続いていくのだ。

テーマ抜きにしても「失恋したヒロインってさぁ……魅力的じゃない?」みたいなコンセプトを強みにしてそうなこのアニメ、はっきり言ってむちゃくちゃずるいと思う。この失恋ヒロイン自体てんこもりもそうだし、そもそもふつうのラブコメにおいて失恋イベントって10話とかで一発挟まるデカい山場だと思うんだけど、それが(ラノベのスピードとアニメのスピードはまた違うにしろ)3話で3回繰り出されるのって無茶苦茶ハイカロリーで凄いことだよ。コンセプトの勝利だ。
ハイカロリーラノベといえば『こちまつ』が凄かったわけだけど、これからの物語はどんどんこのハイカロリーが当たり前になるのかもしれない! と思うと恐ろしくもある。でもだから無茶苦茶おもしろいんだよなぁ。この刺激に勝てないよ、僕は。

めちゃくちゃリッチなアニメなんだけどちょっとした所作の細かさが結構嬉しさに繋がってて、マジでいいアニメ化だよなぁって思う。原作の持つ文芸もいいと思うし。恋愛でないにしろ八奈見と温水の結びつきって「借りを返す」って契約関係なわけで、これって「ある/ない」だけあるって意味では恋愛と一緒なわけだよね。この契約関係が無茶苦茶良くて、八奈見にほだされて温水がだんだん弁当に高得点を付けちゃうんだけどさ、そうすると八奈見の関係がどんどん終わりに近づいたりするわけで。最終的にぬっくんが不健全だってめちゃくちゃ高い金額出して一旦終わっちゃうわけなんだけど、このあたりの要素の使い方とか駆け引きがめちゃくちゃいいと思うんだよなぁ。
で、最後に友人関係になるのがこのエピソードのオチなんだけど、この友人関係ってある種恋愛と対比されるものとして配置されていて。最新話でも付き合いのある人を友人だって認めてないぬっくんに対して「まだ友達じゃなかったのかよ!?」ってなるシーンがあって、こういうの度々あるんだけど。つまり友人関係っていうのは「ある/ない」の恋愛関係とは違って、グラデーション的にいつのまにかそこにあることに気がつくものでさ、そういう関係もそれはそれでいいものじゃないですかと、そういう作品だと思うんだよね。青春の煌めきがあるよな。

てな感じで、結構人気のアニメなのでそう簡単にほだされねえけどなって思いながら見たけど、普通に負けちゃって悔しい。ヒロイン誰一本かはまだ決めかねてるけど。八奈見当然好きだけど、焼塩さんもなぁマジでさって感じだし、小鞠たむは……萌えある。あと妹ちゃんもいいですよね。負けねえけどな。


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