通販 イン ターネット

家に帰るとAmazonからの箱が入口前に設置されている。
置き配をいまいちよくわからなかった頃、今か今かと家の中に待ち構えていたら外にとっくに置かれていて無駄に待ってしまったことがあった。とはいえ慣れてしまうと不在なことを気にせずに受け取れるのは実際かなり便利だし、配達員さん的にも不在通知の電話に呼び出されることもなくなり効率がいいのではないだろうかと思う。盗られてしまうのだけ怖い、というところはないわけではないが。

箱の中身は先日のAmazonタイムセールでポチった防水仕様のシューズだった。タイムセールでホイホイ買ってしまうのは完全に手のひらの上だが、生活がよくなるから……ということを思いながら買うとイイことをしたような気持ちになってしまう。これは良くも悪くもといった感じだが。
服や靴をインターネットで買うのはリスクもあるが、インターネットの提示サイズと手持ちの服やら靴やらのそれを必死に照らし合わせる。今日の靴はとりあえずはかなりサイズ感が良さそうな感触で一安心であった。こういう時に必要以上に嬉しくなってしまうのは、どこかギャンブル心理が働いているかもしれない。
実物を見て確かめて、というのが一番ということはわかってはいるのだが、衣服などに限らずとにかく実店舗で買い物をすることを面倒に感じてしまう癖が年々強まっている気がする。スーパーにおいても最近は無人レジばかり使っている。その点インターネット通販はモニターとにらめっこするだけで良いので気楽なのである。

通販というと先日Aliexpressを初めて使ってみた。「届くのが遅い」という前評判は聞いてはいたものの、まあそれ含めて経験になるかな、などという顔をしながら注文したら案の定はちゃめちゃに遅れている。シンガポールに到着してから既にひと月ほどまったく動いていない。まあ遅れること前提に注文したはずなのに、こうなるとやきもきするので困ったものである。
2ヶ月経過すると紛争なる交渉システムがあるらしいので、それはそれでちょっとワクワクしているところがないわけではない。

カットピーマンとカットたけのことカット豚肉で青椒肉絲を作る。手軽だが普通にうまい。2個ほど惣菜を買って飲酒するが、カロリー低そうなものを選択すると普通に三品食べてもそれほどでもなさそうなのは助かる。小麦粉とかのカロリーバグってないか？

今日見たアニメ。『プリンセスコネクト！Re:Dive』#13、正直言ってめちゃくちゃにイイアニメだったと思う。ソシャゲ原作があることを踏まえて、新規層へのカジュアルさと、既プレイ勢へのキャラクター描写の補完を両立させるとしたらこれしかないし、事実英断であったと思う。アプリでもアニメーションを使っている以上「違うことをやろう」という意識が制作陣にもあったのかもしれないが、一本のワンクールアニメ作品として美しい纏まりであったし、最終回はペコリーヌのバックボーンは知ってるはずなのにほろりとしてしまった。
やっぱり補完という部分がよく出ていて、美食殿の4人の空間が4人にとっての"居場所"であることが非常によく伝わってきたし、その上で他のキャラクターもアニメならではの動きで魅力的に描かれていた。ランドソルという国がちゃんと人々が住む"場所"として示されたのも良くて、このすば風モブたちが準レギュラーのような扱いでキャラが立っていたのがペコリーヌの「国への想い」みたいなものを描く上で非常にうまく機能していた。
美食殿を主軸に置きつつ他ギルドと関わっていったことで、縦軸と横の広がりをうまく両立している。アニメにおける縦のお話としては美食殿が「疑似家族」になっていくようなところが核であり、人のつながりを失ってしまったペコリーヌの話で締めるというのは一つのあるべき最終回と言える。美食殿のその輪をちょっと広げると、輪の中にはこのすばモブも居るというのもまた嬉しい。
バックボーンがきっちり語られたペコリーヌに比べるとキャルのそれはあまり語られなかったが、そこに突っ込むと今度はきっちり覇瞳皇帝の話をやらねばいけなくなるわけで。世界の謎含めてそのあたりの決着は完全に投げているのだが、お話としては一つの完結である故に視聴の感想として不足は感じない。
全てが語られずとも、というかむしろ取捨選択をきっちりしてこそ作品としての纏まりは生まれるのである。アニメはアニメで一つの作品なのだから。なあ聞いてるか……今期アニメのいくつか……。

見終わって思ったが思いの外プリコネに肩入れしているようだった。アニメを見てなんだかんだゲームまで始めたのだからそれはそうなのだが。
作品立ち位置が前作の無印まで絡んだりすると様々な事情があるようでかなり複雑というのは頷けるが、わたしとしてはこれ以上ない作品だと思うので、このアニメに関して全肯定したいぐらいの勢いがある。ところでこれシンデレラのアニメを支持してシャドーボクシングしてたのと似たような構図になってやしないだろうか。ソシャゲアニメのアレンジ周りは面白いところでもあり、そして複雑なところでもあるようだ。
今日はそんな話をつぶやいていたら熱烈インターネットをしてしまった気がする。わたしは熱烈インターネットをするためにインターネットしているみたいなところがあるのでいいのだが。プリコネのスタミナ消化して寝るかな……。

2020/06/29