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2022/05/05 本(音)・労・アニメ

本(音)

『癒しの音楽―ゆらぎと癒し効果の科学』(著:木下栄蔵、 亀井栄治)を読んだ。図書館で本を眺めていたところ「そういえば音楽療法とかについて少し勉強してみるか〜」と思って薄そうなこの本を借りてみた。言うまでもなく、今やってる『ヒーラー・ガール』の影響を受けてのことだ。わたくしのようなキモオタクくんは、アニメを通じてでしか、物事を知ることができない。
刊行が2000年で、「まぁ2000年とはいえ最近の範疇でしょ」ぐらいの気持ちだったが、本文で「21世紀前」と言われるといささか隔絶の感がある。最近の保存媒体としてCDが挙げられ、流行歌として小室哲哉やSPEEDが紹介される。

本書はフーリエ変換による音の解析により、癒やし効果を生むと考えられている適度なランダム感の「1/fゆらぎ」が連続の音の中にどれだけ含まれているかということを提示し、また最後にそうしたゆらぎを用いた音楽療法の例を挙げる。癒やしについて述べる中で何度か現代の社会情勢について話題があるが、このあたりに関してはさすがに2022年の今見ると古臭さがあることは否めない。
また物理学的な見地からの本であるので、音楽のジャンルなどに関してもほぼ踏み込んだ話はなく、ポップス・フォーク・ロック・ジャズなどの有名曲が解析されているものの、1/fゆらぎと音楽の成り立ちの関わりなどの話に関してはあまり面白いことを読めなかった。ピアノの音にはゆらぎがあって効果が強め、という話にはなるほどそうなんだと思った。

アニメとちょっと絡めて話をすると、ゆらぎの値によるクラスタ分類で期待できる効果を論じているのが面白い。ヒラガでは患者の症状に合わせたヒーリング効果の歌唱がヒーラーには求められているが、それはこうした分類に近いのかもしれない。1話で登場したヒーラー学会では音の波形を見ながら師匠が何やら語っていたので、ヒラガ世界においては現代の「1/fゆらぎ」以上にハッキリと確立された、医学的な実績があるのだろうと思う。そうした特定の性質の音が、ヒーラーの「特定の"喉"を使う?」などの技術によって生み出され、それを感覚的に知覚するのがヒーラーの見るイメージ世界なのだろうな、などということをぼんやり考えていた。
紹介されていた音楽療法に絡めて、本書は病気と健康というのもあいまいなゆらぎの中にある、と説いている。素人の感覚なので素っ頓狂なことを話していると大変恐縮なのだが、肉体の正常な働きを阻害するものを病気と判断してここに対処する西洋医学に比べて、もう少し緩やかな捉え方と対処をする東洋医学に近い考えのような気がする。東洋医学の陰陽だとかの西洋とはまた異なる独自の世界観(本書にも陰陽の話題が出てくる)は、ヒーラーの持つそれに近いような気もしてくるので、そうなるとなるほどヒラガ世界での第二第三の医療、と合点がいくようにも思える。
今求めていた内容とは少々違ったが、アニメのことを考える上では面白い本だったかも。

健康と病気の境目って結構難しいよな〜というのは緊張で自律神経がいかれてしまい、しばらく吐き気でいくつかの病院をさまよってから精神科医に何年かかかってかなり苦労した経験からもそう思ったりはする。病は気から、とはこういうことでもあるのだろう。
そうした頃、将来の不安などから夜眠れずにYoutubeで「癒やしの音楽」みたいなほんとかどうか胡散臭いやつを流してなんとか寝たこともあったが、実際にどの程度効果があるのかはまだ自分としてはよくわかっていない。最近はVの人の囁き配信ばっかり流してるけどこういうのも何かしらが含まれてたりするのかな、謎。
原因がわかりにくい精神科的な症状にこそ、ヒーラーの音楽療法みたいなものがよく効くのかもしれないな……。

労働日だけど人がいなさすぎて当然やることもないのでNoteとか書いてる。最近本の感想をNoteに書いて、そういう感想を全然使ってない感想まとめのタブに入れて(毎日書いてるアニメの「よかった。萌え!」みたいなのはあまり見返さないとして)るんだけど、それを後から見ようと思ったときに本のタイトルだと長すぎるし、どうしようかな……ということで本+括弧で補足してみることにしたがどうだろう。これ「映画」にするやつも結構タイトル長いと微妙なんだよな……。

アニメ

社畜5、たるもの5、夏連打4、骸骨5。

夏連打、なんだかんだで面白いな~影のルール全然違うやんけ! ってなるけど、作中でも突っ込まれてるからいいか。なんだかんだうしおちゃんがブヒでラブコメやってたから今日はなんか愉快な回だな~って楽しんでたけど逆手に取られたのはやられたかもしれない。完結作っぽいし最後までやってくれたりするのかな?

骸骨まで見たらもう1時なので上田さんのラジオで中断した世界征服半分残ってるけど今日はもう寝るか……モクヨル、面白いのは面白いんだけど全体的に見るとあんまりピンときてないアニメが多いなあ。


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