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2022/05/31 本(伝道)・掃除・アニメ

本(伝道)

コンパクト聖書注解の『伝道の書―コヘレトの言葉』(著:J.A.ローデル、訳:片野安久利)を読んだ。以前『聖書入門』ということで旧約・新約を包括的に解説する本を読んだが、流石にコヘレトの言葉に関してはもうちょっと学んでおいたほうが良さそうだな~と思ったので。
この本は「コヘレトの言葉」を、これがいかに文学的な技工によって成り立っているかと説く。その上でこの文を内容によってまず分解し、一つ一つ原文(の訳)と共に紐解いていく。筆者は、決して「コヘレトの言葉」が散文的な文の羅列ではなく、一つの一貫した思想と共に書かれたものであるとの考えのもと、語り手である「伝聞者」の語ることについて迫っている。元となるヘブル語の意味なども交え、理論的にこの文の構成を見据えようとするのは、普段わたしがやろうとするような作品読解のようなものもかくあるべきではないか、と思わせられる力強さがあり、それだけでも読み応えがある。

「伝道の書」の語り手の「伝道者」はとにかく悲観的で、有名な一節「万事は空しい」ということをひたすらに多くの例によって説く。「伝道の書」は旧約聖書において知恵文学に類するとされているが、ここで伝道者の説く知恵というのは「万事は空しい」ということを人々が知るべきだということに尽きる。神はあまりに強大であり、それは矮小な人間の知恵や行動によって揺るがされるものでは決してない、というのが彼の思想だ。この本が知恵文学に類しつつも、生活の知恵を教示し、より良い世界が先にあるであろうと説く同世代の知恵教師たちを徹底的に”攻撃”していると著者は書いている。「万事は空しい」は伝聞者にとって揺るぎない真実であり、知恵も愚かさも、善人も悪人も、全ては等しく死の道を歩むことになるからである。
こうした伝聞者は一見すると自暴自棄の破滅者であるか、あるいは享楽主義者であるように感じられるが、ここで伝道者があくまでも「やむなく生を楽しめ」としているところに惹かれるものがある。彼は世の苦しみを知らないのだから生よりも死がまさる、と説きつつも、インターネットで時々陥るような安易な半出生主義的なものとは一線を画す、地に足のついた生き方への姿勢があるように感じる。彼の語る世の徹底的な無情さ、混沌というものは、であるからすべてを放棄するためのものではなく、死の前にある生に我々が立っている以上、避けては通れない持つべき知恵である、ということだそうだ。

筆者はこの書の解説で、伝聞の書には常に「緊張」があるという。それはいかなる例を持ってしても打破できない、決定的な世の無常さであり、常につきまとう死のやるせなさに通じている。
ここで伝聞者の語る虚無(無意味さ)を打破したのが新約のキリストによる秩序であると、筆者は同時に繰り返し書いている。キリストによって世界は意味を持つのだから、伝聞者の語る世界観とは異なる地平が開けてくる。当然ここまで伝聞者を細かく親密に紐解いてきた筆者の語りたいことは両者の優劣でも賛否でもなく、あくまで信仰についてのものだろう。実際、ここでキリスト者の思想に関してはあくまでフラットに書かれていると感じた。

ともかく、神の威光が当時ほどはないであろう現代的な感覚でも依然として通じるような伝道者の言葉にはやはり魅力があるなと感じられた。相変わらず人間は万能な世界に到達できていないし、無情な死と折り合いをつけ暮らしていくしかないわけで。ある意味では「水を差す」ようなこの書があることによって聖書の普遍さが増しているということにも納得感がある。
元の目的であるブルアカへの理解に立ち返って見ると、「Vanitas vanitatum omnia vanitas.」を受け、それでもと立ちどまらない姿勢を見せたアズサはやはり伝道者の語るやむなき生の喜びの享受を学びによって実践しているし、ハッピーエンドの信仰を揺るがせなかったヒフミはキリスト者的な姿勢と言えるのではないか、と思った。

掃除

なんだかダルいな~と思う1日だったが普通に寒かったのかもしれない。暖かくしていたら元気が出てきたのでカレー屋さんへ行く。テレビでVtuberが出ていて驚いた。委員長は流石にどっかで聞いたことあったろうけどピーナッツくんはフォロワーが貼ってなかったら知らなかっただろうな。Uberで時々インドカレーやさんを頼むが、同じ値段でラッシーとアイスが付いてくるのは素直にアツい。5月は面倒で出前を頼んだことがちょいちょいあるため、6月は減らしていきたい。

食事をしたら元気になったので部屋の掃除を軽くしていた。今部屋にとりあえず置き場のテーブルがあるのだけど、ここが買った本などで埋まっていたので本棚の整理をすることにする。冊数が多い漫画などがキレイに一列で並ばないと気分が悪いのだが、並べるために結構抜くことになった。とりあえず抜いたものは別のところに移して、見た目を整えた。本棚って一生空いて無くて困るんだけど、これはいくらかは並べるためのものだから、しまうところもあるのが正しいのかもしれない。とりあえずキレイになって満足。そろそろ要らないものを駿河屋さんに投げさせていただくやつ、やりたくなってきた……駿河屋さんのものも買ってるからいいやろ!

アニメ

パリピ8,9、BW9、ゆうやめ9、トモゲ9。

カヨルはポテンシャル高いな~と思うんだけど中でも最近伸びてきたトモダチゲームがめっちゃ面白い。ここにきて友情を試す話を素直に受け取れてるの、キャラ描写の積み重ねなんだろうな。友一と天智のシーン、素直にアツいんだよな……そこからめちゃくちゃやりそうなマリアちゃんのサークラハニトラ展開になってバリ笑顔。
パリピは安定だしBWは学園編始まってこれまた面白い。ゆうやめもなんやかんや盛り上がって来てるんじゃないかな~というところでこのトモゲの満足感、やっぱアニメは本数を見れば見るほど(見られれば見られるほど)いいですよ。

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