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2022/06/25 寝・アニメ

昼過ぎに起きて、医者の予約をすっぽかしてしまい、幸先悪いスタート。コーヒー飲んで活動するか……とおもったらまさかの更に即昼寝をしてしまい、起きたら暗かったのでマジで寝るばっかりの1日でした。

そういえば昨日かぐや様アニメが良かった勢いで『ib-インスタントバレット-』を読んだんだけどかなり良くて、赤坂アカさんの作家性というか、そういうものの認識がガラッと変わるレベルだった。もっと若い時に読んでたらほんとにブチ抜かれてたかもしんないね。そもそもそれまでかぐや様アニメしか見てないんだけども。
苦しい世界の中で捨てられた哀れな子どもたちはどう生きればいい? みたいな、やるせなさとその上で希望にすがるような部分が両立している作品で、あとがきの圧などからも作者の執念みたいなものをバチバチに感じ、このひとがかぐや様みたいな作品を描くようになるのか……というシンプルな驚きがある。これ以降の作品に全て『ib-インスタントバレット-』の幻想を見ても確かにおかしくないだろうというか、そういう妄執めいたものがあるように感じられる、迫力のある作品だった。読者の予想を裏切る展開とかも普通に上手いし、5巻で一旦纏まっているのでいい作品だった。

アニメ

ニジガク13、スパイ12、群フフ13、ツバキ12、ビルディ24、カッコウ10。式守10。

ニジガク、最終回。最終回をライブで締めるタイプのアニメだ。冒頭のメッセージカードだとか、会場のファンの姿が繰り返し映されるところとか、「みんなでいっしょに」みたいな相互性が繰り返し強調される演出になっていて、そのアイドルとファンの中間地点の侑ちゃんにもライトが当たるし……みたいな感じ。スタッフまで生徒というDIY精神のアピールが今回も徹底されていたが、結局のところ、商業ベースである現実ライブとのシンクロを意識したような巨大ステージとは、どうにもこのDIY精神とはまるで噛み合っていないんじゃないかということは強く感じてしまった(ただこれは拡張の流れの演出ということもあるのかなあとも見ながら考えていた)
Youとしての侑ちゃんでありつつも、全てのあなたであるYouのためでもあり……という作品の中でどうしても観客、そうでなくても道行く人の中に自分の姿を見出すことができずに、作品の波には乗れなかったかなあという印象は大きい。かといってそういうのを辞めて侑ちゃんの物語として受容するには、あまりにも名もなきファンの姿が繰り返し映されている。学校という場であることも含めて、このYouはあくまで輪の中の人のためのもので、外から見た時にどうしても当事者意識みたいなものが出ることはないよな、とは思ってしまう。輪の中にいると感じていれば別だろうし、そもそも別にそういうのなくてもいいから感じなくても楽しめるっていう人も大勢いると思うんだけど、自分の場合はこういうアイドルアニメにはどうしても自分の姿を探してしまうところがあるかもしれない。それがアイドルアニメのステージを”体験”することだと思うし、アイドルアニメの楽しいところだと自分は感じているので。
μ'sのラブライブ!の2期で、現実で巨大になったμ'sと作中ではチャレンジャーのμ'sの姿がどうにも重ならず、この齟齬がアニメの表現としてもちょくちょく感じてしまい(A-RISEがアニメとしては前座、とか)アニメとしての受け取り方に困った記憶がある。ラブライブ! というのがその名の通り現実のライブ(live:現実を生きる、でもあるかも)とのシンクロを押し出すものであるならば、やはりここは自分にとっての受容が難しいところなのかもしれないな……ということを考えたりする。まあこうは書いたけれど作品によってまちまちでもあると思う(スーパースターの1期は結構楽しんでいたし)嘘をうまく飲み込めるかどうかってところがあると思うんだけど、ニジガクの嘘はあんまり気持ちよく飲み込めなかったかなあ、っていう相性があるんだろうと思う(そもそもステージと観客席の境界を薄くしようとする思想は自分の持つステージ論とあまり合致しないので、だから自分の姿を探せないのだろう、と思うと、それは当然かもしれないな……。とはいえ、自分はそういう見かたになってしまったけれど、この作品はアイドルモノとして見ないほうが正しいのかもしれない。とはいえ、アイドルをやっているととを否定できないだろうともやっぱり思ってしまうわけだが……。以下、ループしそうなのでここまで!)

スパイファミリー、一旦の最終回。最後にまあもう一回振り返っとこっか! みたいな回だった。コメディとしては悪くないんだけど大筋がなかなか進まんな~みたいなところがあり、こう大型アニメのいいところと悪いところ両方忠実すぎるぐらいにやってるアニメだよね……みたいな感触が、まああるよね(全然つまんなくはないんだけど)

群フフ最終回。群像劇をやりたい感じが伝わってきた反面、そこに苦労したというか、描ききれていたかというと疑問ではある。途中妙に圧縮されてるところもあったし、色々とそうせざるをえない事情とかもあったのかもしれんけど……。最後に馬の声を聞く能力継承したのはマジで椅子から転げ落ちちゃったしその後のこと全然衝撃で頭に入ってきてなかったけど、着地としてはそれぞれの道って感じで悪くないんじゃないだろうか。駿は騎手を選ばずに飼育員の道を進むから声を聞くやつを譲るとか、優はあくまで騎手の道を進むとか、そういうラインの対比は素直に良いなとも思う。

ビルディバイド、最終回。カード教授が出てくるの、嬉しすぎんだろ……ファンサービスにめちゃくちゃ答えてくれた感じがするけど、あらかじめ直光が樋熊とカード教授の関係を知るシーンとか設置してるから、まあこのあたり丁寧でウケるんだよね。ちょっと気になるところもあって、2クール目はコードホワイトだったんだけど最終的にコードブラックに帰結しちゃったし、終盤ひよりが目立つのってあんまりなかったよなぁみたいなところもある。作品としてどうというより、コードホワイトとして照人からの継承と、再び照人への継承を描いて、特別編でこれだったらよかったなと思ったけど、まあでもこれは贅沢な悩みだな。
総合的に言えばかなり良かった。とにかくTCGのアニメをやろうという意識があるのが良くて、それがカードゲームの運ゲーという性質から逃げずに、更に「人事を尽くして天命を待つ」とでも言うべき、その運を引き寄せるための努力というのもきっちり描いていた真面目さを称賛したい。そもそもテーブルゲームと賭博の切っても切れなさも巻き込んでくるの、まあ超真面目だよ。その上でそういう「運ゲー」が未知の未来への希望にもつながってくるのは本当にキレイで、ここまで熱心に”物語”としてTCGを描いたことにやはり良さを感じる。カードゲームって楽しいよな、みたいな素朴なメッセージもあり、TCGやってる人には色んな意味で是非見て欲しいアニメかも。”色”の使い方とか、ゲームの戦略と物語の絡み合いとか、そういうところも上手いアニメなので。

カッコウ式守さんもすっかり楽しみな1時間になってるな……。カッコウもかなり伸びてると思うし、式守さんもなんか前話から素直に楽しく見れてしまっている。いいことだね。八満ちゃん回よかったな……笑顔の演出が抜群だった。やっぱり登場人物への好感度でアニメの見方って変わるから、後半だと変わることあるんだよね。

眼鏡が異常に豊作だったし、普通にガールズ4選してもこれ超えられるかわからんだろ(全員ガチで好きなので)

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