見出し画像

2022/05/01 映画・アニメ

映画

ファーストデーの休日、せっかくなので映画を見ることにする。

まずは昼過ぎに『RE:cycle of the PENGUINDRUM』、ピングドラムの総集編・再編集。そこそこのシーンがTV版の映像だったが、この時点でかなりキマってるアニメ作品だったのでスクリーンで見ても見劣りしないな~と思った。それにしても、自分はピンドラのTV版を「反復を繰り返した先の、輪廻からの解脱」というカタルシスの作品だと思っているので、ここで改めて「過去を掘り返す」ような作品を世に出すことがどういう結果につながるのか、ということがかなり気になっている。焼き直しをやって満足するような志の低い作品では当然ないだろうし、前編を見るだけでもそれは感じられた。「RE:cycle」というの、皮肉っぽいな。総集編としても見やすかったし、その上でBGMの使い方が良くて楽しかったね。

総集編を見て、なんだかんだ結構TV版の記憶抜けてるな……と思ったので自分の感想を読み返したけど、こんなこと考えてたんだあってちょっと面白い。あんまりやらないんだけど、たまに自分の感想を読み返すと面白いので残しておくのも悪くはない。

夕方に『スパークス・ブラザーズ』、これまたとても良かった! スパークスはほとんど聞いたことがなかったのだが、彼らのキャリアをいちから振り返っていくドキュメンタリーのため、わたしのような初心者でも見やすい作り。25枚というアルバムを順に追っていくという極めて愚直な構成なのだけれど、とにかく全編を通してユーモラスさに溢れていて笑いが絶えなかったし、ずーっとBGMが映像と親和性を持ってリズミカルに流れているのが最高。全く退屈させなかった。冒頭、BGMに合わせてカチンコを鳴らすのがとても心地よく、「これはひょっとして最高の映画なのでは……?」と期待したがきっちりそれに応えてくれる作品だったね。
レッチリのフリーとか、ジョイ・ディヴィジョン/ニュー・オーダーの2人、バーナード・バトラー、アンディ・ベル、とロックファンの端くれやってると自然と通ってきてるような人々が口々にスパークスからの影響を語っているだけでも圧倒される。70年代から今に至るまでずーっとやっていることの凄さが、ここだけでも力強く伝わってくる。それでいて彼らのキャリアを追ったこの映画の頂点がどこにあるかと言われれば、やはり現在だと感じるのが現在進行系ユニットの凄まじさだ。影響を受けた人々だけでなく当然スパークスの2人もインタビューに応じているんだけど「ちょっと赤裸々にしすぎたかな」とでも言わんばかりに最後の最後でジョークを連発するのも最高。ラストシーンまで全力のユーモアで観客を狐につままれたような感覚にさせることこそ、彼らがずっとやってきた”変化と破壊”を体現しており本当にクールだ。痛快で爽快なフィルムだった。
エドガー・ライト監督といえば評判のいい『ベイビー・ドライバー』などがあるが、『スパークス・ブラザーズ』がとてもよかったのでそのあたりも見てみたい。チケットを取ったソニックマニアにスパークスが来るから、という程度の理由で見てみた映画だったが、結果的に大正解だったね。スクリーマデリカ聞きたさのソニマニだったけど、前のコーチェラで見たマデオンに今回のスパークスと、本当に楽しみになってきちゃった……!

アニメ

薔薇王16、BRSDF5、モブせか5、それすけ7。

モブせか、気がついたら確実に楽しみなアニメの一つになっているな……。先週も言った気がするけど、スカッとな感じはちょっとう~んってなる部分もあるんだけど、なんやかんやバランス取りが上手いと感じている。今回も王子連中が結構たくましかったのが嫌いじゃないしね。あとやっぱりオリヴィアさんもアンジェリカさんもちゃんとかわいいのが嬉しい。

それすけ、先週なかったので、やっぱり今期のニチヨルの締めはこれじゃないとな……と感じている。実際完全に慣れてネタも楽しんでいるし、この適度な温度感の作品がこの時間にやっているのが嬉しい。来週……ではないけど次がもう最終回なんだよね。寂しいなあ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?