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ハナミズキ
ハナミズキ(花水木)の季節を迎えました。
大きな木に咲く花を観たくなって、お気に入りの場所へ行ってきました。
純白や薄紅色の 柔らかな色合いといい、淡い雰囲気といい、やっぱり好きにならずにはいられない花です。
年を追うごとに、その “好き” は 大きくなるように感じます。
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ハナミズキの花言葉の一つに、「返礼」があります。
これは、1912年に日本からアメリカへ桜が寄贈された際に、その返礼として、ハナミズキが日本に贈られたことに由来するそうです。
ハナミズキが贈られたのは、1915年のこと。100年以上たった今、こうして ここにあることが自然なことのように、あちらこちらで根付き、やさしい花を咲かせています。
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毎年 この花を見上げると、一青窈さんの『ハナミズキ』のメロディーが、春風の如く頭の中を流れます。
広くて深くて、そして いつまでも色褪せない曲です。
『ハナミズキ』の歌詞は、一青窈さんが 、9.11 米国同時多発テロの際、当時アメリカに住んでいた友人からのメールを受けて、書き上げられたそうです。
どうやらこのことは、当時からよく知られていたようですが、私は時を経て 今から2~3年前に知りました。
知ったときには ちいさな衝撃を受けました。
私の中で、“ウエディングソングの定番” というイメージから、
命、慈しみ、平和への祈りといったようなものを意識する歌へと一気に変わったのです。
空を押し上げて
手を伸ばす君 五月のこと
どうか来てほしい
水際まで来てほしい
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夏は暑過ぎて
僕から気持ちは重すぎて
一緒にわたるには
きっと船が沈んじゃう
どうぞゆきなさい
お先にゆきなさい
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作詞:一青窈
作曲:マシコタツロウ
『ハナミズキ』より抜粋。
歌詞全文は、いくつかのサイトで見ることができます。
“水際” の、意味。
一緒に乗れない船。
どうぞ、ゆきなさい。(生きなさい。)
母の日には、ミズキの葉を。。
歌詞に込められた意味。その解釈は 様々あると思いますけれど、
切なさをはらんでいるからこそ、“僕” の願いが やさしく胸に響くような気がします。
悲しみの連鎖が、
ちゃんと終わりますように。
ちゃんと止まりますように。
そして
君と、 君の好きな人が、
100年続きますように。
ハナミズキの世界にワープしたひとときでした。
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ハナミズキの花言葉
❍ 永続性
❍ 私の想いを受けてください
❍ 返礼
(他説あり。)
▼ 素敵な動画です。母校の合唱部とのコラボ。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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