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「日本人」とは何だろう?

昔から、日本人論は様々に語られてきました。

私もずっと興味があって…
それらを舞台作品にしたこともあります。

有名な書籍「一万年の旅路」を翻訳した、星川淳さんの小説「ベーリンジアの記憶」を舞台化して、2002年のフリンジNYCにて上演。

今は絶版となりました。

バックステージ新聞(オンライン版)から2度、絶賛評をいただいたり…

ラジオの劇評番組「Hi! DRAMA」で最高評価をいただいたりしました。

単にストーリーのネタとしてでなく、本気で好きなんです。

「リング」「らせん」で有名な小説家、鈴木光司さんはデビュー作「楽園」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビューしましたが…

その「楽園」も太古の世界から現代までの、魂の旅を描くファンタジー小説。

本当に素敵な作品で、お勧めします(実は舞台化したい!)。

さて…導入はここまで。
今日のブログは以下のテーマで書き進めますね。

①縄文文化に想うこと
②戦後と今に想うこと

①縄文文化に想うこと

アフリカ大陸からユーラシア大陸を通って最初に東の果て、日本に辿りついたのが、縄文人の祖先。

最初の縄文人は1000人の集団だったらしく、それが後に渡来した人々と混じり合い、現日本人の祖先になったとか。

18000年前に氷河期が終わるまでは、大陸と日本は地続きで…そもそも太古には一つの、超大陸パンゲアだった時代があったと言われています。

氷河期が終わり海面上昇で
大陸と離れ…日本列島は島国となりました。

渡来民(弥生人)が農耕文化を持ち込み…

農耕=土地の所有という概念を起こし、それが土地の奪い合いに至り、戦争が起こりました。

縄文時代に長年戦争が無かったのは有名で、当時の遺跡からは武器がほとんど見つからず…

アートと言える、様々な縄文模様の土器が発見されたり。

それだけ精神性や哲学的な生き方だったと推測されますね。

自然を支配するのでなく…
共生する思想・哲学があったのでしょう。

アイヌや琉球の人々が穏やかなのも…そんな精神性の名残りかもしれません。

いつか三内丸山遺跡を見に、青森に行ってみたいですね。

実はNHKのBSで始まった新番組「フロンティア」がとても素晴らしかったのです
(⬆️にシェアしました)

「もののけ姫」の世界観が好きで、屋久島に屋久杉を観に行ったこともある私…

古代史が大好きで、学術的な本から「ムー」(雑誌)の世界まで、昔から読みまくってきました。

この番組は、最新の研究結果などを公開してるので…興味ある方は観てください!

現代日本人のDNAを解析すると…縄文・弥生の二重構造は全体の30〜40%で…

それ以外の60〜70%が第三のDNAだとか!

縄文がルーツには違いないとしても…

古墳時代に大陸から、戦乱をのがれて渡来してきた人々と交配したのが、今の日本人のルーツに間違いないようです。

つまり縄文・弥生だけでは、現代の日本人を解析出来ないとのこと。

日本人のゲノム解析をすると、世界中から集まった祖先の混じり合いらしく…

北東アジアや東アジアからの渡来民が混じり合ったのが、日本人のルーツらしいですね。

縄文大好きな私ですが、顔はむしろ弥生系だと想うし…

若い頃にNYで…
チャイナタウンでは中国語で話しかけられ、コリアンタウンでは韓国語で話しかけられましたから。

自分はアジアの何処にも馴染める顔なのだ…と、自覚してきた私だから。

そもそも、人種差別意識が全くありません。

「日本人の定義」というのも、かなり難しいと考えていたし。

「○○人」というカテゴリーが…時代と地域により、それはずっと混じり合っているから。

私的に今、日本に住む人達は全て日本人だと思っています(もっと言えば皆、地球人だし宇宙人でもあるし)

話しを戻して…
グレートジャーニーのひとつのゴールが日本と考えると。

日本に世界中の民族舞踊が根付いたり(フラダンスやフラメンコ、インド舞踊など愛好家が多いし…)

ケルト音楽に郷愁を感じるのも、私達のDNAが懐かしさを感じるのでしょう。

②戦後と今に想うこと

GHQの戦後政策で、日本文化を骨抜きにされたとか言われますよね?

武術が禁止され、大日本武徳会が解体されたり…
日本の伝統的な食生活を変えられた…とか
物質文明を植え付けられた…とか…
3S政策(セックス・スポーツ・スクリーン)とか…

そもそも近代の日本国憲法はマッカーサー始め、事実上GHQが作った(GHQ草案を通した)らしいし。

教科書もかなり変えられて、私達は本当の歴史を知らずに育った世代がほとんど。 

何が正しいか?を知らずに育ったので…ギリギリ戦争体験者の母親から当時のことを生で聞いています。

GHQに洗脳された…とは言うけれど。

「お国の為」と子供にまで、軍国主義を押し付けていた大日本帝国だって、ある意味で酷い洗脳をしてたはず。

日本がもし戦争に勝ってたら?
想像したら…かなり怖いかもしれません。

昔から「お上(おかみ)」に従ってきた、日本人の従順さというのは元々の気質だろうし。

鬼畜米英なんて言ってたのに、手のひら返し。

プレスリーやビートルズに夢中になったのは良いことで。

「敵性音楽」など建前で…
文化は政治を超えて伝わるということなんですよね。

戦後の日本人がアメリカ文化を受け入れた、変わり身の早さは…

元々の従順さと同時に、それまでのファシズム・軍国主義に嫌気がさした反動ではないでしょうか?

何でもアメリカやDSのせいにするのは…
自民党やマスコミが悪い!とか言うのと同じこと。

無責任で主張が下手なのも、日本人の特性…ということを自覚して、私達は生きていかないといけませんよね?

世界中のスポーツイベントで、客席を綺麗に片つげで帰る日本人達もいれば…

ハロウィンの渋谷や新宿の夜の無法地帯の汚さ…街がゴミ箱化している現実。

スポーツイベントは綺麗にするのも…
渋谷新宿は皆が路上飲みして、吸い殻や空き缶ポイ捨てするのも…

同じ日本人です。

マナーは躾られて
個性は自由に表現

というのが、バランス良くて理想だけど…

右へ倣えの同調圧力があるのに(あるから?)
身勝手さを自由と勘違いする。

それも日本人なんです。

自分の意見でなく「誰それかが言ってた…」という会話で、自分が言いにくいことを、その場にいない他人のせいにする人、多いじゃないですか?

「誰それが」とか「皆が」なんて嘘!「自分が」なんです。

自分はどうなのか?
どう生きたいのか?
何がやりたいのか?

それがブレてるから、自分の意見とニュースから「想い込まされ」でしまうんです。

他人に配慮したり、相手を思い遣るのは素晴らしいこと。

でも他人の顔色を伺ったり…
多数の意見に流されるのは良くあひません。

日本人に必要なのは…
ディベート能力ではなく、対話能力です。

相手を論理的に詰めるマウントの取り合いは、楽しくないし。

対話によって最も価値ある結論に、共に辿り着くこと。

白黒どちらかの「べき論」「ねばならない論」は、幅の狭い原理主義ですから。

色々な幅の中道を歩むこと。

それが日本人自身(だけでなく多くの人々)が生き易く、年齢・地域に関係なく充実して生きるコツだと想います。

「日本人とは何ぞや?」
を考える時…
本当は「自分とは何ぞや?」を考えるべきなのでしょう。

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