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LINE

「あなたと居るとしんどいの、別れましょう。」
綺麗な満月の夜、LINEで彼にそう告げた。会って伝えたら、電話で伝えたら、彼の愛おしさに負ける気がした、彼を好きな気持ちに押し流される気がした。

彼からは「別れたくない」と、予想通りの返信が来たけれどもう私には限界だった。
嫌いになったわけではない、むしろその逆。
好きな気持ちが溢れすぎるからだ。
私以外への時間がどう使われているか不安で知りたくなる。
彼を独占したい気持ちが募る。そんな自分に嫌気がさしたのだ。
彼は何も悪くない、悪いのは....私だ。

「あなたは悪くない。私が悪いの。もうこんな私を私自身が見たくない。だから..。」

LINEで伝えた本当の理由も知っている。
ただ、自分の傷を浅くしたいだけ。
別れを告げたときの彼の辛そうにするだろう顔を見たくなかっただけ。

「わかった、別れよう。」
それが最後だった。ごめんねと心の中でつぶやいて、涙がひと粒ほおへと..。

ありがとう、私のあなた。
早くあなたを忘れるようにするから、あなたも私を忘れてね。

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「あなたと居るとしんどいの、別れましょう。」
LINEが来た。薄々そう言われる気がしていた。
最近、連絡頻度が少し減ってたし、声のトーンも変な気がしたから。

いつか来るとは思っていたことだ。彼女がそう選択するなら、決断するなら、受け入れようとそう言い聞かせてきた。

そんな気持ちはあっさり吹き飛んだ。
「別れたくない」その気持ちだけで一杯になって、それをそのままLINEで告げた。
けれど、返ってくる言葉は予想がつく、覆されることもないと予想がつく。

「あなたは悪くない。私が悪いの。もうこんな私を私自身が見たくない。だから..。」

そう彼女から来た時、「やっぱり」と暗い納得が心を満たす。
もう変わることはない、選択肢は一つだけ。

「わかった、別れよう。」
これで最後だ。自分を支えていたものがなくなって心の中に大きな穴ができた。
呼吸が難しい。彼女が居たから頑張れる僕がいた、それがなくなったのだから当然だ。

心の中で最大のありがとうを彼女へ伝える。出たものはため息だけだった。

ありがとう僕の彼女。
君が大切なことは変わることがない、絶対に。だから僕は忘れない。君を想う気持ちも持って僕は前に進んでいくよ。

見に来てくれてありがとう! あなたのおかげで頑張れます。