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宮﨑駿 最新ドキュメンタリーをみて

先日のBSでのドキュメンタリーにて、「あっ」と思うことがあった。
それはドキュメンタリーの最後の方で、宮﨑監督が「今回のドキュメンタリーできたら、最後に俺が出てきて、『真似しない方がいいですよ』って…」というようなことを語っていたところだった。

「我を学ぶものは死す」

まさに。そう思った。
ただ、この言葉は、あの映画において解釈するのならば、インコマンのことではないかとも思っている。
インコマンはあきらかに「アホ」として描かれている。結果、アニメばかり観ている現代人、あるいはアニメーターのメタファーではないかなどと指摘する人が多い。そうかもしれない。
しかし、要するには「自分がない人」のことだろうと思う。
インコといえば、人の言葉を真似する鳥。「まねぶ」が「まなぶ」という日本語に変わっていったことは有名だが…そこで、あの言葉なのだろうと思う。

我を学ぶものは死す

細田守監督が、若い頃に受けたジブリの採用試験に落ちた際、宮﨑監督からの手紙があり、「君のような人間をジブリに置いておくと、かえって君の才能を削ぐと考えた」と書かれていたという話がある。
宮﨑監督は、自分を持っている人間には、とことん期待しているのだろう。

学ぶものは生きる。
けれど、俺の真似をされては困る。という気持ちで同じ世界の人間たちをみているのだろう。

だからこそ、この映画のタイトルは、
「君たちはどう生きるか」なのだろう。

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