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【企画参加】お悔み盛り企画。「お父さんの最後」

※企画に参加しています。
こちら→お悔み盛り企画|きゃらを|note


 「お父さんの最後」

 ドアベルが鳴った。
 父、きゃらをが競馬から、帰ってきたのだ。骨壷となって。
 なんでも、最終コーナーで、先頭に立ったは良いものの、運悪く乗り出し、乗っていた馬から落ちて首を折ったらしい。
 その日、きゃらをに全額賭けていた客からは、クレームの嵐。
 ちくしょう!きゃらを!なんでだよ!あと、100メートルじゃねえか。死んでもそこは守るのが、お前だろ!
 お前が死んじまったら、全部パーだよ、パー!
 あ、明日の家賃どうしよう。え、やばい、家帰れない。
 と、たくさんの人に惜しまれていたらしい。
 一部では、お父さんのために、たくさん馬券を買ってくれていた人も居たんだって。大穴?だったとか。
 お父さんは人気者だ。
 私は兄と二人、帰ってきたきゃらをを受け取りながら、小さく笑った。
 「お父さんらしい死に方だね」


※この作品はフィクションです。
登場する人物、団体とは一切関係ありません。
きゃらをという人物は実在しません。


 ちゃんちゃん☆


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