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ウタの話 【ONE PIECE FILM RED】

⚠︎FILM REDのネタバレ注意

「ウタ」というキャラクターがいます。
2022年8月6日から上映された、テレビアニメONE PIECEの劇場版第15作「ONE PIECE FILM RED」に登場する、ヒロインのようなヴィランのような不思議なキャラクターです。

私は普段「ウタちゃん」と呼んでいるので、ここからは普段通り「ウタちゃん」と呼びますね。
正直ウタちゃんのオタクとして「ウタ」と呼びたい気持ちは大いにあるのですが、すっかりウタちゃん呼びで定着してしまいました。

さて、このあとですが、特に考察や有意義な話はなにもしません。Twitterで済みそうなオタク語りを、代わりにnoteでやるだけです。

まとまった文字数語ろうと思うとTwitterじゃTL埋め尽くしちゃうかなって……検索避けとか考えることも多くてめんどくさいし……Twitterって言葉足らずになりがちだし……。

もともと人目を気にせず語るために開設したnoteなのもあって、普段あんまり言わないようなことも含めてもう言いたい放題言いますので、あれです。
苦手な方はブラウザバックでお願いします。
この言い回しって令和でも通じるんですかね?


ONE PIECE FILM RED

私のONE PIECE FILM REDとの出会いは、とある絵師さんのファンアートからでした。

厳密にはその前に公式アカウントの「映画やるよ!」の告知ツイートから見ていたのですが、正直はじめは興味を持てなかったですし、見に行く気もなかったです。
このあたりの話もあとで触れますね。

で、そのファンアートというのが、もちろん細かい部分は伏せますが、ざっくりいうとネズキノコや「逆光」をテーマにしたようなイラストで。
ものすごく心の琴線に触れたといいますか、素敵だなと、なんというか、ね。わかるでしょ。包み隠さず言うとド性癖でした。

それが出会いです。

映画館へ

先ほどお話したファンアートを見てすぐに、妹に画像を見せ、これはONE PIECE FILM REDに登場するウタのファンアートで間違いないかという旨の確認をとりました。

実は妹はウタちゃんのCVを担当している名塚佳織さんのファンだということもあって、シャンクス推しの母と二人で早々にREDを見に行っていたのです。

結論からいうと、まあもちろんウタちゃんのイラストではあったわけですが、それどころか、妹が私に見せるためにわざとRTしたものだということがわかりました。
まんまと罠にかかったわけですね。

妹は私の趣味も性癖も熟知しているので、こういう布教の仕方ができてしまうと。

このあたりで妹から「ウタちゃんが眠れなくなる薬を飲んで能力を酷使する」「その薬のせいで感情的になるとかだった気がする」「寝不足によるダメージを受ける描写もある」という情報を受け取り、2022年8月31日、同じく罠にかかった友人と共に妹に連れられて映画館を訪れました。

なお、RED履修を決める決定打となったのは「寝不足によるダメージを受ける描写もある」です。
お察しの通り寝不足がとてつもなく好きです。ド性癖ってやつです。呪術廻戦の入口もコレだったし。嫌ですねこんなオタク。

2022年8月31日

私の人生が変わった日です。
我ながら本当に最悪なのですが、この日、寝不足でダメージを受けるウタちゃんを堪能しにいくぞ♡のウキウキと、まあ正直そこまでハマることはないでしょーの慢心を抱えたまま上映時間を迎えました。

事前にTwitterで「霧が晴れる演出すごい!」的なツイートを見ていた私は、なんとかその演出だけは見逃すまいと目を凝らし(普通に見逃しました)、CMなどで何度か聞いたことがあった新時代を聞き、初めて聞くウタちゃんの話し声に衝撃を受けつつ、シャンクスの娘ってなんだよそこは認めてねえからな、などと思っていました。このへんもまたあとで触れます。

問題が発生したのは、例の「海賊やめなよ」シーンの少しあと。サニー号に帰って寝ると言ってライブ会場を出ようとするルフィに放った「帰らせないよ」の言葉からです。

私は、イライラしたときに足で地面をトントン叩く仕草(貧乏ゆすり?)が好きです。それどころか、歌を歌うときなどに足でリズムを取る仕草さえ好きです。

とはいえ、それだけでは説明できないほどに、自分でもびっくりするくらいに興奮しました。
いや私が一番私のこと気色悪いなと思ってますけど、本当に、過去の人生で味わったことのない衝撃だったんです。

そこに畳みかけるように始まる「逆光」。
もともとライブでクラップを煽られるのが大好き+RED履修のきっかけにもなった歌詞+これでもかというほど怒りを詰め込んだ怒鳴るような歌声と、相乗効果でとてつもないダメージに。

このあたりのシーン以降映画を見ている間中ずっと、というか、映画を見終わってからも数時間、誇張抜きで動悸がおさまりませんでした。

寝不足と同じく怒鳴り声や激しい怒りも大いに性癖だったので、それはもう。それはもうです。

おかげで初見の記憶は「帰らせないよ」「逆光」「ウタカタララバイ」「寝不足でダメージ受けてる描写いうほどなかったな」の4点ほどに絞られることになりました。

ちなみに、同行した友人はトットムジカが消えるときのSEに興奮したそうです。
ちょっとよくわかんない。

日課

その後はとんとん拍子でウタちゃん沼に落ちていき、あっというまに映画館の常連になりました。

多いときは本当に日課レベルで見に行きましたし、そうでなくても、上映期間中は常に週3〜4回くらいは見に行っていたように思います。

なお、映画館に向かうときも映画館から帰ってくるときも、映画の前の空き時間も、他の用事で外を出歩くときも、仕事の休憩時間も、絵を描くときも、常にウタちゃんの歌を聞いていました。
隙あらばイヤホンしてました。
もう依存です。

ついでに、あまりにも新時代に行きたくて仕方がなかったので、新時代に近付くべく日頃から頭を捻るなどしていました。
わりと良さげなやつもあったので、あとでご紹介しますね。

この時期はウタちゃんのデジタルイラストだけに絞っても月10枚以上描いていて、私としては信じられない枚数です。
おかげで成長できた実感がありますし、Twitterの相互さんも増えました。

あと学校の成績も仕事の業績もよくなってお給料も上がって恋人ができて億万長者になりました。全部ウタちゃんのおかげです!

ウタ

さっきなんとなーくお話した通り、実は、最初はウタちゃんにもREDにも全く興味を持てていませんでした。
それどころか第一印象は最悪に近く、当時の私に今の私を見せてもなんにも信じないと思います。

まさか2年以上経ってもREDに執着し続けるゾンビみたいなオタクになって、21歳のたったひとりの女の子に救いを求めて新時代に行きたいウタワールドに行きたいと喚き散らしているなんて……。

第一印象

前述の通り最悪でした。
なんかガチャガチャしていて苦手なキャラデザ、ダブルキャスト、夢主みたいな設定……。あー、スルーだなあ。が第一印象です。

それと、これはもう多方面から本気で怒られそうなんですけど、過去のことなので時効と信じてお話しますね。

実は私は、REDを見るまでONE PIECEはほぼ未履修で、小学生くらいの頃にテレビで流れているのをたまに見ていたくらいだったんです。
いくつかフルで見た章もありますけど、ONE PIECEという作品をどれだけ知っているかと言われたら、本当にほとんどなにも知りませんでした。

にも関わらず、そこそこ拗らせめのシャンクスのオタクで……。

だってかっこいいじゃないですか、幼い私の初恋がシャンクスに奪われてたって不思議じゃないと思うんですよね。奪われませんでしたけど。
でも本当にかっこよくて大好きで、シャンクスに身勝手な理想みたいなものを抱いていたんですね。

まあ母も妹もシャンクスが好きだったばっかりに、家ではシャンクスの登場シーンばかり見ていましたし、ほとんどONE PIECEを知らない中でシャンクスの登場シーンだけは全部見たことがあったのですから無理もありません。無理もないと思います。

それで、長々と言い訳しましたけど、つまりどういうことかというと。
私はほぼ未履修なりにそこそこシャンクスを拗らせてしまっていたので、「シャンクスの娘」がド地雷だったわけです。

娘がいたことどころか恋人がいたこと自体が解釈違いでした。(今はもう考えを改めてます)
ごめんね、シャンクス……。

REDを見て

さて、前述の通り第一印象はもう最悪だったわけですが、すこしREDに触れるとすぐにその考えを改めることになりました。

なにせウタちゃんってかわいいですし、賛否あるものの、個人的にはダブルキャストもとても良い采配だったように思います。
「ガチャガチャしたキャラデザ」なんて今考えると褒め言葉でしかありません。キャラデザめちゃくちゃ大成功だよ、尾田っち。かわいいし。

ヴィランとしての「ウタ」

どこだかのインタビューかなにかで、たしか監督か脚本家さんとかが、REDのヴィランはトットムジカだけだとおっしゃっていたんですよね。

だからこういう話はあんまり良くないかなあとか思ったりもしたのですが、私にとってウタちゃんのヴィランとしての魅力はどうしても無視できないものだったので、語らせてください。

そもそも魅力的なヴィランってなんぞという話ですが、個人的には、主義主張がはっきりしているヴィランは軽率に好きになりやすいです。

もっと言うと、思想が偏ったヴィランが好きです。
呪術廻戦0の夏油傑とか最高に好き。大義名分を携えて、たとえ世界の誰に認められなくても、大切なもの(人、思想、場所etc)を守るために命さえ捨てられる、みたいな。
ちなみにFateだとSNのライダー推しなんですけど。混沌・善っていいですよね。

で、こういう視点で考えたときに、ウタちゃんってとっても理想に近い。というか理想そのものなんです。
世界転覆計画? なにそれ? 違う違う、閉じ込めてるんじゃなくてみんなが幸せになれるように導いてるだけ! 新時代は心で生き続けるものなんだよ!

側から見たら話の通じない奴でしかないのですが、本人の中に確かな思想があって、それにのっとって、しかもみんなを幸せにするために動いてくれている。

ウタちゃんの立場から考えると、むしろ話が通じてないのは周りの人たちのほうですし。

最後の最後で憑き物が落ちたように穏やかな歌でみんなを助けてくれたのも、ウタちゃんの心根の優しさを感じられて素敵でした。
最期まで「猿は嫌いだ」と言って死んでいった傑も好きですけどね。

救世主としての「ウタ」

ヴィランとしての魅力に通ずる話でもあるのですが、ウタちゃんって、徹頭徹尾「みんなを助けたい」と言い続けてるんですよね。

計画には自分の逃避願望も含まれていたかもしれないけど、ちょっとやり方を間違えちゃったかもしれないけど、みんなを閉じ込めたりマスコットに変えたり殺しかけたりしたかもしれないけど、ずっとずっとウタちゃんはみんなを助けたいと言ってくれてる。

みんなをトットムジカから救い出すために歌ってくれた「世界のつづき」のシーンだって、それまでと形が変わっただけで(むしろより正しい形で)みんなを助けようとしてくれたわけですし。

そこに歪みがあろうがなかろうが、私は絶対的な救いを見出したし、心の底から新時代に行きたくて仕方がないです。ウタちゃんに出会ってから逃避願望がおさまりません。ウタちゃん……罪な女……。

というか今からあらゆる理屈をとっぱらって身も蓋もないこと言いますけど、「仕事も勉強も苦しいことも全部捨てて幸せなことでいっぱいの新時代で私と一緒に楽しく生きよう!」なんて誘惑にあらがえる人のほうがいなくないですか!?

ウタちゃんに出会って以降、私が全部助けてあげるね♡と言ってくれるキャラクター全員にもれなく沼っています。助けてください。

新時代に近付く方法

というわけで、私がこの2年と1ヶ月で見つけた新時代に近付く方法をご紹介します。

本気で言ってます。

いや、違うんですよ。違くないけど。
REDを見たら新時代に行きたくなっちゃうのは自然なことだと思うんですよね、ウタちゃんの作ろうとした新時代ってとても強烈な誘惑なので。

でも行けないじゃないですか。
この世界にウタちゃんはいないし。ウタウタの実もないし。当然ウタワールドもないし。
かといってONE PIECEの世界に転生する方法もないわけで、もう、公式がUSJあたりでVRとか使ったアトラクションでも出してくれない限り行けないわけですよ。まあアトラクションはアトラクション、擬似体験であって、それすら本物のウタワールドではないわけですが……。

そこで考えたんです。
公式がやってくれないなら自分でやろう、自分一人で誰にも迷惑をかけず自宅で新時代の疑似体験ができないだろうかと。

迷惑がかかるのが自分一人ならまったく問題ないのですから、実験し放題です。

そうしていろいろ試していく中で、わりと良さげなものも見つかったので、せっかくならこの機会に共有しておこうというわけです。
わけなんですけど、もう5000字超えてるんですよね。noteってこんなに長々と書くものなんですかね?
普段使わないからあまりわからないんですけど……。

1.REDを見ながら寝る

一番最初に考えた方法がこれです。
REDを見ながら、ウタちゃんが登場しているシーン、できれば「新時代」か「ウタカタララバイ」の歌唱中に寝落ちれば、もうウタウタの実の能力で眠ったようなものなのでは? という考え。

これは微妙でした。

まず、他の方を不快にさせてしまう問題。
まだ上映期間中でしたので、この方法を実践するには映画館内で寝落ちするしかありません。
つい寝てしまうのは仕方ないですが、自分の好きな映画を見てるときに隣で寝落ちている人がいるという状況は、不快に思う方も少なくないでしょう。
わざわざその状況を作るのはなあ……と。

次に、そもそも眠れない問題。
普段から寝入りにくい体質なのもありますが、爆音で映画を見ながら寝るのは、モラル以前にたぶん無理。

そして、私がウタちゃんを好きすぎる問題。
REDを見ているときは1秒たりともウタちゃんの登場シーンを見逃したくありませんから、ウタちゃんがそこにいるのに寝落ちることなどできるわけがありませんでした。

2.ウタの歌を聴きながら寝る

最初に実行に移した方法がこれ。
原点にして頂点。当初の予定とは違った形でですが、今まで試してきた他のどの方法よりもコレが新時代に近付けた実感がありました!

やり方は簡単。
夜寝るときにイヤホンをつけてウタの歌のプレイリストをループ再生、そのまま寝るだけ。

映画を見ながらの寝落ちは無理でも、これならウタウタの実の能力で眠ることができるんじゃないか。しかも長時間眠るからそのまま夢を見ることもできるのでは、という考え。

しかし、前項ですこし触れた通り、私はとても寝入りにくい体質。アイマスクをつけて静かな環境を作ってようやく眠れます。ひどいと耳栓もします。

そんな私がイヤホンで歌を流しながら眠れるわけがなかったんですね。

なんせ普通に夜なのでうつらうつらはするのですが、歌を聴きっぱなしなので定期的に目が覚めて寝入りきれない状態。
特に「逆光」や「Tot Musica」の威力は絶大で、おそらくほぼ百発百中で目覚めていました。

その結果どうなるかというと、睡眠と覚醒の狭間を一晩中さまよう羽目に。
これが大大大大大正解でした!!

「新時代」「私は最強」「逆光」「ウタカタララバイ」「Tot Musica」「世界のつづき」「風のゆくえ」「新時代」……とループしていくのですが、「世界のつづき」「風のゆくえ」「新時代」は思ったよりずっと寝やすいんですよね。
とくに「世界のつづき」はかなり寝入りやすいです。

ただ「逆光」と「Tot Musica」で必ず目が覚める。
このウタの歌のプレイリスト(劇中歌のみで、ビンクスの酒を除く)は30分弱で1周するので、少なくとも30分に2回は強制的に起こされることになります。

一睡もできないわけではなく、しっかり眠れるわけでもない、絶妙なライン。

一晩中ウタちゃんの歌声を聴き続けられる時点で幸福度がかなり高いですし、あのうつらうつらした状態がかなり「ウタワールド」の概念として良かったです。
夢と妄想の狭間みたいなものも見られるので、まさに目覚めたまま見る夢。

翌日寝不足で一日中ぼーっとしてしまうのも込みでハッピーなのですが、危険なので真似するときは自己責任かつ翌日がお休みの日でお願いします。やってること徹夜とあんまり変わりませんし……。

3.ウタの歌を聴きながら寝る 改

一晩中うつらうつらしたまま朝を迎えた私は、思わぬ擬似体験に興奮しつつも、ちゃんと寝入る方法はないかと考えました。

そもそも私がやりたかったのは「ウタウタの実の能力で眠る現象の擬似体験」なわけですから、しっかり眠れないと意味がないと思ったんですよね。

そこで思いついたのが、パブロフの犬作戦。

夜寝るとき、昼寝をするとき、いつもウタちゃんの歌を聞き続ける。ウタちゃんの歌を聞くならイコール眠る。寝ないときは聞かない。ダメ押しで「ウタちゃんの歌声を聴くと眠くなる」と自己暗示。

もともと思い込みをしやすいほうでもあるので、パブロフの犬状態でウタちゃんの歌声を聞くと眠くなるようになるのでは、という考え。

結果的に大成功はしたのですが、もちろん眠るということは意識がなくなるということですから、擬似体験度はあまり高くなかったです。
しかも「逆光」や「Tot Musica」でさえ眠くなるようになったので、一晩中うつらうつらするアレができなくなってしまいました。

即座に作戦を中止し、しばらくウタちゃんの歌を聴きながら眠るのをやめたらもとに戻りましたが……。

ちなみに、わざわざ手の込んだ自己暗示なんかしなくても、前項の「一晩中ウタの歌を聴きながらうつらうつらする」を高頻度で繰り返すと慣れなのかパブロフなのか普通に眠れるようになってしまうこともこのあと判明。

何事もほどほどにすべきということですね。

最後に

ちょっと思った以上に爆長noteになってしまって、本当に、よくここまで読んでくださいました……ありがとうございます……貴重なお時間をこんな無益なことに割かせてしまって申し訳ないです……。

せっかくのウタちゃんのお誕生日なのに絶賛スランプ中で全く絵が描けず、悶々とした気持ちを文章にぶつけたらこんなものができました。

来年は当日にちゃんとした絵を載せたいですね。

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