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幸福の王子もしくはくるみ割り人形

楽しみの前にはいつも試練はつきもので、自分にとってその試練っていうのは旅行の準備。旅の醍醐味はその準備過程にあるっていう意見もあるけども、大雑把なのに変なところで完璧主義な自分には苦痛でしかない。まさに試練。

だから荷物詰めも何日も前にいったんシミュレーションてきにやってみる。そんな時はBGMが必要だ。最近はもっぱら芸人さんのラジオ中心なので、今日も早速選び始める。週末の午後、そして今の気分はなんだろうなってなると、なるべく夜中の雰囲気じゃなく昼っぽいのを選びたい。でも今日はナイツじゃないな、、と、そうだダディにしようってなった。

東野幸治さんのラジオ、どうにかこうにか今週の放送を見つけて聴く。なんでダディかっていうと、最近(ご本人曰く)もっぱら丸くなってグランパ目線のダディのトークに、ちょっとずつだけど微笑ましい話題が増えてきたから。ヘビーリスナー達に遠慮しながらも、ついつい漏れてしまう幸福感がナイスだ。

今週のヒットはくるみ割り人形のくだり。今度いつ遊びにくるか未定のお孫さんのために、くるみ割り人形を買っちゃったって楽しそうに話してるダディ。でも、あのくるみ割り人形だよね?って想像しながら荷物を詰める手が止まる。あの怖い顔の、自分が子供の頃は恐怖でしかなかった、あのくるみ割り人形だよね? 今はもっと可愛い顔のがあるのかな、、なんて思いながら、でもやっぱり幸せそうなダディの声を聴いて、人としてのごく自然で普通の幸せを分けてもらえて、なんかとってもいい午後になった。

そうそう、私の大好きな、ぼる塾あんりちゃんの話題もでてた。あんりちゃんのサクセスの始まりは、ダディとDT浜ちゃんだったよなーなんて思い返しながら、それにしても「干し草」は天才すぎるとほんと思う。

こうやって、たまにダディの後輩芸人さんとのエピソードなんかを聞いたりすると、自分の好きな童話のトップ3にいつもいる「幸福の王子」が頭に浮かんでくる。目まぐるしく変わる時代と環境の中にあって、ある意味地位も名誉も確立したダディの目は(昔は目が死んでるだのなんだの言われてたけど)いつも一歩先を見つめてる気がするのよ。淡々と、でも優しさをもって。

人の幸せを願うっていう表現よりも、人が幸せになっていくのを温かく見つめてるっていう表現が似合う人、最近好きな人々はそんな人達だなって思ったりして。

、、、とか書きだしたら、こっちのほうが楽しくなったので、荷物詰めはまた明日。




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