旅へ、何の荷を持っていくか。
帰国して、報告会などをやるようになって、
これからデンマークに行きます!という人にも会う機会が増えました。
渡航に関しての荷物について、よく質問を受けます。
洋服(夏服、冬服)はどうしたか、
シャンプーももってったか、
絶対持っていった方がいいものはあるか、
フォーマルな服は持っていった方がいいか
などなど………
私も渡航前は悩んだし、情報を集めることはとても大事です。
でも、荷物は言葉通り荷です。
それを持ち歩くのに体力も使いますし、それでなくても旅先で出会ったものや貰ったもので荷は増えます。
デンマークで、友人と映画[かもめ食堂]を見ていて、こんなセリフにハッとしました。(もたいまさこさん演じる役の方、空港に荷物が届かなくて、ハンドバッグだけでヘルシンキにきて、かもめ食堂で話をするシーン)
[必要なもの…何かあったかしら]
それから自分のスーツケースを整理していたら、
必要最小限の荷物で来たはずなのに入らないものが目につきました。
あったらいいなと思って持ち歩いている細々したもの、それ自体は全く重くないけど集まると荷を重くしているものがたくさんありました。(タッパーとか巾着とかたくさんの毛糸とかマグカップとか冬用のズボンとかエプロンとか大量の太田胃散とか。)
荷物を手放して、お金と体力を使ってまでも持ち歩きたいものだけを見ていたら、不思議とスパッといるいらないがわかった感覚があります。
また、今持っているものを把握できているからか、自分の持っているもの達がより愛おしく感じました。
何かを手に入れることは、プラスの面だけでなく荷を増やすことにもなります。
そして、旅の途中で必要なものも人それぞれです。
(私は顆粒だしと薬だけはないと困ると思ったけど、友人はそんなもの持ってなかった。荷物を軽くしたいのに、旅の最初で出会った木のカッティングボードに一目惚れして、結構重いのに持ち歩いてました。)
もし荷物を悩んでいる人へ、おこがましいですがアドバイスらしいものかあるとしたら、こんな感じでしょうか。
情報を集めてください。悩んでください。
一般に必要とされるからではなく、あなたが必要なものを集めてください。
それから最終的には、デンマークには文明があり、もちろんスーパーもあるし、セカンドハンドショップは日本よりあるし、郵便だって届くことを思い出してください。
荷物はあなたを助けるし、あなたの荷にもなります。
それを思い出して欲しいなと思いました。