ZPA写真展開催に寄せて
こんにちは。
札幌のクリエーター樫本です。
大分ご無沙汰していましたが、ふと思いついて、というか、僕にとって節目の出来事が来月あるのでそのことを少し書いていこうと思っています。
タイトルにもあるように、僕企画の写真展を来月2月19日から開催予定です。
なぜこれが節目かというと、遡ること約1年前、ZPA(Zenta Portrait Academy)というポートレート撮影に特化した写真勉強グループを立ち上げていて、お陰様で30名以上のまとまった団体となり、メンバーのみなさんの力作を作品展という形で一般の方にも見てもらう機会となっているからなのです。
ZPAを立ち上げてから、様々な企画をつくってきました。モデルさんを交えてのフォトウォーク、ライティングやレタッチのワークショップ、男性ヌードの撮影型ワークショップ、忘年会や新年会などなど。
そもそもZPAをつくった一番の理由は、僕が駆け出しの頃に身近に作品としての写真をどうつくったら良いのかや、スタジオライティングの具体的な方法、志を同じくする横のつながりなどがなく、当時の僕があったらいいのにと思っていたことを実現することでした。
1年経った今もその思いは根底にあるのですが、そこから一歩進んで、作品として写真を撮っていく上で何より大切な創造性とオリジナリティーを追求するための技術や考え方、マインドをシェアする場としても機能できればと考えています。
どの業界もそうかも知れませんが、日本という国は正解や均質性を求める人が多くて、どこか似たような雰囲気の写真が多い印象です。
写真もアートなので、もっと自分の感覚や表現したいものに向き合って創作していけば自分にしか撮れない、創れない作品が生み出せると思います。
カメラや撮影機材に左右されることなく、創意と工夫で楽しく価値のある写真をつくっていけたら、より深く写真を理解できるし、人物撮影においては人間の本質に触れる機会にもなるのかなと。
少し話が脱線しましたが、今回の写真展では実は最近触れることの少ない大判の「プリント」という媒体のもつ魅力を感じるきっかけでもあると思います。
SNSの発達で「写真」そのものは膨大にシェアされ、まるで空気のように消費される昨今ですが、1枚の写真を磨き上げれば、それから感じられるパワーは計り知れません。
また、創作の過程で様々な壁があり、難しさがあり、同時に写真というメディアの面白さと大切さを少しでもメンバーのみなさんに感じでいただければ幸いです。