ブロガーなら記事くらい書いたらどうだ
タイトルの元ネタは昨日SNSで話題になったある出来事からです。
要約すると、惣菜コーナーで高齢の男性が子連れの女性に対し、
「母親ならポテトサラダくらい作ったらどうだ」と声を掛けたとのこと。
人様の事情に口出すな、というのが結論です。
しかしこの出来事には別の問題点もある気がします。
それは食への軽視です。
「ポテトサラダくらい」とはよく言ったもので、作るにはそれなりの手間がかかります(体験談)。
また、ポテトサラダに限った話ではありませんが、どの料理も食材から辿れば非常に多くの人と手間を介して食卓に並べられます。
それは決して当たり前のことではないと思います。
一方で100%男性に非があるのでしょうか?
え、じゃあ女性に非があるのかって?
そんな訳ないでしょう。
非があるとすれば今の社会だと思います。
今の時代大抵の料理はコンビニかスーパーで手に入ります。
背景にあるのは経済・テクノロジーの成長と女性の社会進出でしょう。
しかし、肝心の人々には生き辛そうです。
先ほどポテトサラダを作ったといいましたが、所要時間は10分程でした。
無論ポテトサラダ一品で一日が終わる訳ではありません。
しかしその10分は先に書いたとおり、とても意味があるものでした。
社会・経済的に言えば同じ時間で働いた方がいいのでしょうが、それだけが絶対的な正解ではないように思えます。
平等に働き、平等に家事をこなし、その上でステレオタイプなジェンダーロールに応えろ、というのは難しいのかもしれません。
今回のようなネタが波紋を広げたのは、↑のような前提条件が人々の中に植え付けられているからではないでしょうか。
私は経済・テクノロジーの成長も女性の社会進出も賛成です。
けどその結果が「たかが」ポテトサラダに目くじらを立てる社会なら……。