中学生の頃2～初めての彼氏～

上の空だった部活の帰り、またKくんと出会った。多分待ち伏せられてた。
普通なら怖いとか思うのかも。無視するべきなのかも。
でも嬉しくて。
昔から信じやすいわたし。
優しい人だと信じて疑ってなかった。
沢山話をして自己紹介して、部活の帰り時間がこのくらいだと伝えてまた会えたらいいねって話して別れた。
高校２年生だった。
高校生の知り合いもいなかったし、兄弟も妹だけだからすごく大人に感じた。
夏休みに何度か話をした。たわいもない話だけど、私の話をニコニコ聞いてくれて誉めて認めてくれる彼にどんどん惹かれていった。話をするようになって１ヶ月程経った頃、急に無言になった彼が見たこともない顔で
『付き合わない？』
って。
周りではまだそんなに付き合ってる人もいなくて、付き合うってことがよくわからなかった。
でも、好意を持ってくれていることが嬉しくて無言で頷いた。
彼はとても嬉しそうに笑って
『よかったぁー！ほっとした！ありがとう！よろしくね！』
って握手をしてきた。
心臓が口から出てくるかと思うくらいドキドキ。
生まれて始めての彼氏。