始まる世界
毎日のように土に触れていて
気づけば背中がお日様の色になっていた。
手元ではチアガールのボンボンみたいに
風とじゃれ合う若葉たち。
土壌を這い回る虫の目線で
私もそこに紡がれる命を見つめる。
何も新しい世界ではない。
ただ見ようとしていなかっただけ。
誰かに歩めと推し進められたわけじゃない。
ただここにいたい、そう思っただけ。
そんな気持ちがある日爆発して
私はnoteに書きなぐった。
怒りも
悲しみも
心に潜んでいた本当の喜びの種も
noteの世界のみんなに向かって叫んでいた。
「だれか見つけて、本当の私はここだよ!」
叫び続けたある日、
こだまとなって現れたのは
あなたの優しさだった。
優しさは体温となって心につながり
みるみる大きく膨らんでいった。
優しさを疑う性格は
どこかの駅に置いておいでと教えてくれた。
“もう一度前を向こう“
そんな言葉は必要なかった。
こうして向かう透明な媒体に綴る心は
文字となり描画となり
歩く道へと変わっていった。
ずんずん進む途中で怖気付いたとき
決まってほしくなる勇気に
手を差し出してくれる人もいる。
新しい世界はここにある。
会えるのは体があるからだけじゃない。
始まる世界、あなたと一緒に。
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