FNCTRについて (2)
楽曲制作
メンバーが集まったので早速曲を作る。
最初にできたのが5_5という曲。
・一定のBPM
・拍数の違うフレーズを重ねて繰り返して最小公倍数でフレーズがぴったりそろうようにする
というシンプルなアイデア。
クラウトロックやミニマルミュージックから影響をモロに受けたいかにも頭でっかちな曲である。
DAWでコピペで作ったの丸出しである。
デモをKeiに聞かせたところ「いいね。ほかにもサックスのメンバー追加するの?」と聞かれたのでまずはルーパーを買ってもらった。
たしか初めてスタジオで合わせたのが2017年の6月くらいだったと思う。
楽譜とデモ音源を用意して予習したのち初めて合わせてみた。
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シンプルな曲なので演奏はできたのだが、「これってなにがおもしろいのか?」というところで行き詰まる。
展開はほぼなくビートは一定、ベースパターンもほぼ変わらない。
Cubaseで作った曲を自室で聞く分には(自分は)聞けるのだが、これをライブハウスで聞かせるのはただの苦行じゃないのか?
いったいどうすれば盛り上がるのか、エンタメに昇華できるのかという点で非常に苦しみ、アレンジを考え展開を練り、スタジオ入りを重ねて半年くらいたってやっと形になった。
結果、これがFNCTRの代表曲になったのだからわからないもんである。
(続く)