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高校生でもわかる複利の話 (アリとキリギリスから複利を学ぶ)
お金はどのように増えていくのか?~複利を楽しく学ぼう~
毎日晩ごはんの後片づけをすると、1日100円のおこづかいがもらえる。
これは普通のご家庭でもありそうなルールですよね。
この100円をどう使うか、あなたならどうしますか?
1日ごとに使ってしまうか、それとも貯めるか。
それだけではなく、貯めたお金に「1割のおまけ」をつけてあげると
どうなるか、想像してみてください。
このシンプルなルールをもとに、アリ君とキリギリス君という2人の
キャラクターの運命を追ってみましょう。
アリ君 vs キリギリス君
このおこづかいゲームのルールを簡単に説明します。
1日100円のおこづかいがもらえる
貯めたお金には1割(10%)のおまけがつく
キリギリス君:毎日100円をその場で使ってしまう
アリ君:毎日もらったおこづかいを使わず貯めて、さらにおまけをもらう
このルールで30日間、2人がどうなるかを計算してみました。
運命の分かれ道
1日目
アリ君:100円を手元に残します(利息なし)。
キリギリス君:100円を使い切ってしまいます。2日目
アリ君:前日の100円に10円のおまけがついて「110円」。さらに当日の100円を加えると「210円」。
キリギリス君:この日も100円を使い切ります。3日目
アリ君:210円に21円のおまけがつき、合計「331円」。
キリギリス君:やっぱり100円を使い切ります。
これを30日間続けると、最終的にどうなるのでしょうか?
驚きの結果
30日目の時点で、
キリギリス君の手元にはその日にもらった100円しかありません。
それに対して、
アリ君の手元にはなんと16,449円ものお金が貯まっています!
キリギリス君とアリ君の違い
キリギリス君:30日間で合計3,000円をもらい、そのすべてを使い切る
アリ君:30日間で3,000円をもらい、さらに利息によって約5倍に増やす
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この差は「複利」という仕組みから生まれるのです。
複利とは?そのパワーとは?
複利とは、お金を貯めた際に「おまけ(利息)」がつき、
その利息にもさらに利息がつく仕組みのこと。
今回のケースでは、1日1割のおまけがつくことで、
元の3,000円が16,449円になるほどの大きな成長を見せました。
アインシュタインはこの複利のことを「人類最大の発明」と呼んだと言われています。それだけ強力なパワーがあるのです。
お金だけじゃない!複利の考え方は人生にも活かせる
今回のゲームはお金の話でしたが、実は複利の考え方は他にも応用できます。例えば勉強やスキル習得。
毎日少しずつ積み重ねると、それが大きな成果を生むのです。
アリ君とキリギリス君の物語をきっかけに、あなたも「コツコツ貯める力」を試してみてください!