ONE PIECE 旅の途中が最上の時
ONE PIECEのお宝とされる、ONE PIECEがどんなものであるのかを、尾田先生も考えていないという驚きのコメントがありましたが、エンディングも考えていなかったのかなと思いました。
ONE PIECEが終わってしまうと、とても楽しみにしてきましたので、とても寂しく辛いのですが、尾田先生は、2025年と2026年、2027年は運気が低迷します。
そのため、できたら、来年の3月までには完結してほしいと願っていました。どんなラストなのかみてみたいと強く思っていました。ONE PIECEとはなにか、最終の島、『ラフテル』。真実の歴史の謎が解明されるそのときを待ち続けてきました。
ですが、最近、考えがかわりました。
ルフィに、麦わら一味に、夢の終わり、終焉の場所は似合わないなと。
映画で、ルフィがラフテルの近道となる、エターナルポースというお宝を握りつぶしたように、ルフィはONE PIECEはひとつの通過点で、お宝が目的なのではなくて、海賊王になり、より自由な世界で冒険をし続けていくことが夢なんだろうなと思います。
旅が終わり、ルフィが寂しい顔をするのはみたくありません。
新たな冒険をやり続けることがONE PIECEの魅力だと思うので、ONE PIECEがなにか、最終の島がどこか、真実の歴史がわからないまま終わるのもまたありかなと思いました。
夢があるのもよし。ないのも大いにありだと思います。
夢がある人が、その夢を叶えたとき、一瞬の喜びと達成感を感じることができるでしょう。と、同時に寂しさと空虚な気持ちも生まれるような気がします。
私たちが亡くなるさいも、あれも成し遂げたいと思っていた、やりたいこと、会いたい人とも会えないままで、願いが叶わず、終わりを迎えても、それはそれでよいのでしょう。
きちんとした終わり方をしていない漫画、劇画はたくさんあります。
ゴルゴ13は、作者がお亡くなりになっても連載が続けられています。個人的には、新作を読む気がしません。
ONE PIECEも、謎を残したまま、旅のさなかでのエンディングでいいのではと、最近、思うようになりました。毎回、続けられているあいだは、わくわくしながら新作を楽しみにしていようと思います。
(了)
星谷光洋MUSIC『君だけを愛している』
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