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ベタにタージマハル観光に行ってきたお話 前編

今回、出張を組むのに、フライトの関係で無駄に日曜日を挟む行程になってしまった

土曜に入って、翌日の日曜日がまるまる休みになる

せっかくやし、久々にインド観光にでも行くかと計画を始める

今回の出張先は珍しくデリーなので、まだ行ったことのないタージマハルに挑戦することに

正直なところ、THE観光地感があり過ぎて興味は全くないものの

インド担当の商社マンとしてこういう基本は押さえとかなあかんなぁということで、若干の義務感も後押しとなり、タージマハル行きを決めた


で、どうやって行ったらええんや?

そもそもどこにあんねん?


調べてみるとデリーから200kmくらい離れている

え、遠いやん

東京-名古屋間くらいあるやん


同僚のインド人に聞いてみることに


「このサイトで見積もりとったらええんちゃいます?」と、リンクを送ってくれたので早速開いてみた


すると、出てきたのは日本人向けのインド旅行代理店サイト


これ、ググったらすぐに出てくるとこやん

インド人のお前に期待してたんはこういう情報じゃない

と、思いながら一応見てみると


デリー-タージマハル往復日帰りツアーが17500ルピー(27000円ほど)

高っ!!!


何でこんなに高いねん?

内容を見ると、往復の専用車、高速代、日本語ガイド、タージマハル&アグラ城の各入場料込、昼食代となっている


早速、UBERで往復代を検索

片道3500〜4000ルピー程度(往復7000〜8000ルピー)

高速代不明(インド人同僚曰く往復1000くらいじゃないか?)

タージマハル入場料1000
アグラ城600

総額10600〜11600ルピー

差額は約6000ルピー(9000円ほど)

後はガイド代

「ガイドはまぁ、いらんか。別に一人で回れるやろ。」

と、ここまで調べたところで、いよいよ日本を出発


8時間ほどのフライトを終え、やっとこさデリーに到着

空港でホテルのドライバーが迎えてくれた


ドライバー「明日から仕事?」

私「いや、明日は休みやからタージマハルでも行こうかと思ってる」

ドライバー「どうやって行くの?ホテルの車?」

私「いや、UBER」

ドライバー「それはやめといた方が絶対ええで」

私「何でなん?(笑)」

ドライバー「UBERなんか全然イケてへん。車とか終わってるし、ドライバーも英語喋られへん可能性あるで」

私「でも、安いやん。片道3000くらいで行けるって」

ドライバー「3000?やめといた方がええって!絶対しょうもない車やって!ホテルの車使えよ。俺が連れて行ったるから!」

私「往復でなんぼ?」

ドライバー「税込9000ルピー(約13500円)」

私「それは高速代とか駐車場料金込み?」

ドライバー「もちろん。しかもフリーWi-Fiまでついてる。なんならミネラルウォーターもついてる。しかも車はこれ。デカイし快適。どう考えてもこっちやろ?」

私「うーん。確かにそう言われるとこっちな気もするなぁ。自分で手配すんのもめんどくさいし、ホテルの車使うか。」

ドライバー「ガイドどうする?」

私「ガイドはいらんわ」

ドライバー「なんでやねん」

私「いや、別にいらんやろ。ちょちょって見るだけやろ?ネットで歴史とか説明も見れるし」

ドライバー「お前は何もわかってない。そんな活字で知ったような気になったらあかんで。現場でしかわからん説明とか体験とかあるんやから。絶対つけた方がええって」

私「ぐいぐいくるやん?(笑) ほんでなんぼやねん?」

ドライバー「1000ルピーぽっきり」

すぐにググってみると、確かにガイドは1000ルピー前後が相場のようだ。

しかし、日本語ガイドのような記述も見られた(明記はされていない)

私「そのガイド日本語?」

ドライバー「いや、英語」

私「英語で1000は高いやろ。日本語で1000て書いてあるで」

ドライバー「いや、日本語話せるガイドは知らんわ」

私「ほな800やったらつけるけど、無理ならガイドはいらん」

ドライバー「ほな800で全然かまわんよ」

私「全然かまわんのかい。500って言えば良かったわ」

ドライバー「明日は5時出発でええ?」

私「5時!?朝の?」

ドライバー「朝早く行かな混んでえらいことなるから、早く行かなあかん。んで、こっから最低でも3時間くらいかかるし」

私「マジか。でも疲れてるし、6時にして。いける?」

ドライバー「OK.ほな6時に迎えに行くわ」

そんな話をしているうちに、宿泊するホテルにつき、ドライバーとは別れた。

チェックイン後、ホテル内の施設を色々チェックするも、疲れていたのもあり、部屋に入るとすぐに寝落ちしてしまった

インドとの時差は3時間半のため、結局翌朝4時前には目が覚めてしまう

こんなんやったら、5時でも良かったな

とか思いながら、風呂に入り朝から準備をして、5:55にはロビーに降りた

どうせ遅れてくるんやろな、と思っていたら


期待通り6:10にドライバーが迎えに来た

早い方がええて言うてたん何やってん

と思いながらも、10分以内なら優秀なほうやなと心の中で思った


ドライバー「ほな行こか!」

ほな行こかちゃうねん


早朝のデリーは朝靄が凄く、朝靄なのか大気汚染なんかわからんなと思いながら出発

私「ほんで無料Wi-Fiて、どれなん?」

ドライバー「あぁ、この俺のテザリングに繋いじゃって!」

お前のテザリングかい!

絶対クソほど遅いやつやん

予想通り、全く読み込まない

こんなこともあろうかと自前のポータルWi-Fiに繋ぎなおす

ドライバー「インド音楽好き?」

私「いや、聞いたことないけど、何で?」

ドライバー「かけていい?」

私「ええけど」

ドライバー「絶対気にいるから聞いてみて」

絶対そんなことないと思うけど、聞いてみた

ひょっとしたら、最近のインドのPOPミュージックが聞けるかもしれない

しかし流れ出したのは、コブラを召喚しそうなTHEインドミュージック

しかも爆音

なんやねん。全然期待裏切らんやんけ。

しかも、めちゃ楽しそうやんけ。

ドライバー「ええやろ?」

ジャンルに慣れてなさ過ぎて、ええかどうかもわからん

とりあえず音量はもう少し下げてもらえると助かる


そんな調子で3時間も車を走らせると、後半には軽くリズムに合わせて体を揺らせていた私

人間とは成長するものだ

ドライバー「もうすぐ着くけど、先に今日のガイドをピックアップするから。」

私「あ、そういう感じ?」

ドライバー「今日のガイド費は800ルピーで、俺に払ってくれたらええから。ガイドには一切払わんで良いからな。俺からあいつには払うから。」

私「OK」

お前がマージン抜くんやろけど、俺としても変な交渉せんでええから楽でええわ。

ドライバー「あ、あいつあいつ」

車を停めて、ガイドが入ってきた

後編へ続く

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