親ガチャとは
親ガチャという言葉が最近話題なので、思うところとを書いてみました
一口に親ガチャといっても、そのレベルは様々で
中流家庭の子供が「うちの親も金持ちだったらなぁ」と思うものから
親に殴られながら死の間際に「親に愛されたかった」と思うものまで実に多様なんですよね
で、だいたい「親ガチャを言い訳にするな」なんて事を軽々しく他人に言うレベルの人って、前者なんですよ
自分の努力次第で何とでもなる人達
まぁ、この人らはそら言い訳したらあかんですわな
で、このレベルの人達ってのは、自分の経験というN数1を根拠に、自分の人生が上手くいかないのは自分の努力が足りないから、と短絡的に考えがちで、安易な自己責任論に走りがちなんです
それもそのはずで、自分が育って来た環境もだいたい同質的なことが多いんですよ
住んでる地域もだいたい皆んな同じような世帯年収、家庭環境で、各々の人生の差は個人の努力に依るところが大きい、と
まぁ、これはこれでしゃあない。知らないもんは知らないんですから。
で、この平和な日本においても、実に様々な階級というか、家庭がありまして
条件がまるで違うんですよね
例えば母子(父子)家庭だったり、DV家庭だったり、在日外国人、極貧、生活保護、ネグレクト、反社、あげればキリがなくて
またこんなことを言うと「そんな極端な例出してくんな」みたいなこと言われるんですが
「それ、君が知らんだけなんやわ」というのが私の答えなんですね
特に僕は西成出身でして、まぁ日本でも有名な街なので、この時点で極端な例と言われればそれまでなんですけど、大人になってわかった事は、何も西成に限ったことじゃなくて、同様のハードな環境というのは日本全国に散在します
そういった地域では先程あげた極端な例というのが、全然レアケースではなく、皆さんが想像するより遥かに多くの割合を占めてるんですよね
もちろんそういった家庭に生まれた子供とクラスが一緒になれば、普通に友達になって家に遊びに行ったりもするんです
そこで文字通り色んな現実を知るわけです
まぁ、ぶっちゃけ子供の頃はそんな深い理解とかは無いので、それらを当たり前のこととして受け入れてるわけですが
その後、大学に行き、更に社会に出た時に
こんなにもイージーモードで人生を送ってきた人達がたくさんいることに驚きました
努力さえしたら、人生が向上する人達しかおらんやん!
みたいな
まず、「努力をさせてもらえる」という環境は当たり前じゃないということから、知ってもらう必要があるなと思います
嘘みたいな話なんですが
親ガチャって、それくらいエゲつないんすよ
まさに生殺与奪の権を親が握ってるんですよ
冨岡義勇もビックリするくらいに
あんまりクドクド説明してもダレるので、簡単に言うと
「努力して勉強して進学し、大学を卒業して会社に入る」という発想がそもそも生まれない環境しか与えられない子供って、結構な数いるんです
情報に溢れた現代社会において、それは無いでしょ?と思うじゃ無いですか
全然あるんですよ
例え、スマホを与えられても、それを通して何かを身につけるという発想なんて絶対に生まれない人生しか与えられない子供っていっぱいいるんすわ
気付けるのは彼らが大人になって、否応なしに色んな形で社会に出てから、圧倒的な格差を知り、そこで初めて、そういうルートがあったんだと知った時なんです
当然遅い
しかも、リテラシーなんかも当然無いので、そこから自己流で勉強しようとすると簡単にデマに踊らされるし、カモられて養分になると。
これがいわゆる親ガチャ問題の本質なんですね。
なので、イージーモードで生きて来た人たちが軽々しく話題にするのはおすすめしないです。
「親ガチャ言い訳にすんな」は、親ガチャ外れの人しか使ってはいけない言葉であり
更に、それも自分自身にしか使ってはいけないんですよね。結局、自分の人生の苦しみは自分にしかわからないし、自分の人生は自分しか責任とれないので。
親ガチャ言い訳にするも良し、言い訳せずに逆転狙うもよし、別に普遍的な正解は無いと思います。
日本社会が出来ることとしたら、こうした親ガチャのハズレのハードさを仕組みの力で軽減することくらいですよね。(勿論それが政治の役割です。)
親ガチャ外れた人が、この記事読んで少しでも、自分の人生を良い方に向けてみようかなと思ってもらえたら幸いです。
僕にはこんな記事を書くことしか出来ませんので。
オマケ:
学費を親に払って貰ってる人達は全員親ガチャ当たりのイージーモードです^_^
おめでとうございます!
奨学金借りて行った人はノーマルモード!努力で何とかなる要素大きいから、腐らず頑張れ!
「国ガチャで日本は勝ち組」て、日本社会でぬくぬく育った日本人が言うたら恥ずかしいで!
確かに子供ガチャもあって大変やけど、それは親ガチャとは全く別の話ね!
サポートいただいたお金は、こんな僕を育ててくれた母ちゃんに還元したいと思います。