綺麗にするのは誰のため?
「ご主人が羨ましい」と言われる事がたびたびある。
この褒め言葉は鼻の奥を微妙に震わせるチカラがある。
気恥ずかしさを含んだ何とも言えない感覚だ。
そんな殿方の褒め言葉に、そうであって欲しいと切に願う(笑)
最近は着物姿にヨソの殿方の反応が良い。
もちろん女性の皆様にもお褒めいただくが、その褒め方はない。
あくまでも、私に向かった「素敵」といった類いのものである。
(ありがたい事だ。さらに、着姿が涼しげに美しく見えるよう精進しようという励みになる。なにせ、自己流初心者なのだから。)
古き良き、昭和の時代の、和服で晩酌…のCMでの楚々とした和服女優のイメージが、自宅にいて欲しい願望として、男性には強く刷り込まれているのだろう。
もしくは、時代劇に必ずといっていいほど、グリコのおまけのようについていた、あの、「あ~れ~」の印象か…。
どちらにせよ、着物姿というのはオンナを2倍増しにアゲテくれるようだ(笑)
夢を壊すのもオトナ気ないが…
申し訳ないが、イメージとは程遠い生活を送っているのが事実…。
そんなに大していいもんじゃないことは自分が良く知っている(-_-;)
だいたい、SNSには写りの良い写真しか載せないものだし、
外に出れば気を張っているから、ダラダラデレデレはしない。
感情を乱したり、八つ当たりもしない。大股で歩く事もなければ、よだれを垂らして眠る事もない。
けど、家って…。
油断する場所なんだよね。
楽チンな服装、基本ノーメイク、基本ダラダラ…。
その昔は朝は早く起きて、着替えて、薄化粧して…な~んて事もあったけれど…。
それが理想の妻、な~んて考えて実践してみたりもしたけれど…。
時を経て、タイプの違う男性を通り過ぎ、歳を重ねたら、無駄を省く省エネモードになっていった。
まず、子どもにお手本を見せる必要のないオトナ2人暮らし、自分も相手も、どこかに出勤はしない者同士だと、24時間ずっと家に居る。来客もない。
一緒に出かけるか、一人で出かける時以外は、基本油断パターン。
毎日油断パターン。
いきなり火事やら地震やらになって、外に逃げなきゃいけない時に、下着を着けなくちゃ、と慌てるパターン。
どんだけ油断しているんだ?!
それをお互いが受け入れている関係…。
そうなる前に話し合った事がある。
一番だらしない、冴えない、見栄えの悪い姿を、一番好きな人には見せて、外出先の好きでも何でもない人に、自分のまともな、めかした、一番綺麗に見える姿を見せるのは、何か変じゃないか??と。
外に出れば魅力的な人だらけで、家には油断しきったダラダラ星人しかいないと、目移りしたり、浮気したくなったりしないものか?と…。
「大丈夫じゃない?!」
「あ、そ。」
という事でこのパターン(⌒-⌒; )
だからかな?
出かける時に、パリッとしたオットを見ると、私はドキドキする\(//∇//)\
一緒に歩きながら、食事をしながら、あまりの変貌ぶりに満足したりもするのだ。
あの姿を許しあえるのは逆にすごいな、と。(どんだけ???)
ね、
だから日常生活に於いて、
写真に写る時のような、
特に自撮りする時のような、決め顔で見つめる事なんて‥ないのだ。
和服で晩酌した事も、裸エプロンになった事もない。
ある日、この角度で、この光ならコンプレックスも隠れて、イイ女風に見えるんじゃないか?という自撮り仕様の顔をつくって、「ねぇねぇ」と呼んでみた。
ドキッとしてくれるかと思いきや、
目を白黒させて、
「どうしたの?」
「お腹痛いの?」
と言われてしまった…。
(-_-;)
そんなものだ。
オットは私を褒めない。
めかしこんだ姿を見て、私のように喜びや照れを全身で表したりはしない。
綺麗に気を使おうが、ボロボロのダラダラだろうが、態度は全く変わらない(-_-;)
いいのか
悪いのか
いいんだろうな。
褒める以外の、いちいち服装や外見にチェックを入れられる事がある方が迷惑だ(≧∇≦)
私はヨソの殿方に褒められると、オットに褒めて欲しくて、(喜んで欲しくて)それを報告するが、まあそれに対しても反応は薄い。
「へぇ、はあ。」という、何のモチベーションも湧き上がらない反応…。
むしろ私への賞賛はオットに直接して欲しいものだ。
過去ブログ、「連れてる女(男)の質でわかる男の器量 アゲれる女」
http://ameblo.jp/hiro37pipi/entry-11958332544.html
でも書いたが、
「ご主人が羨ましい」と褒める人は私を通してオットを見ている、とも言える。
逆もまたしかり…。
どちらにしても動じないオットの器の大きさ?にもこうして不満を言いながらも満足している。
当人が「羨ましがられている」事を自覚してくれるのを夢みて
また、新しい着物の購入ボタンを押してみた!
さ、出かける時の綺麗をつくろう!!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?