キャンプの恩恵
なんだかんだバタバタしていて
今年はキャンプに行けていない。
テントを始めフル装備揃っている我が家。
クローゼットに押し込められたキャンプ道具を愛でられる機会はいつになるのか…
さて、キャンプ。
大好きなキャンプ。
キャンプは私にたくさんの恩恵を与えてくれる。
現在進行形にしちゃうくらいたくさんもらっている。それはもう幼少の頃からずっとだ。
人生初のキャンプは遡ること小学生時代に家族みんなで行った時。
高校の運動部顧問をしていて夏休みも部活漬けだった父が、唯一休める期間がお盆休みだった。
その休みの間も父はプールの消毒やら何やらでちょいちょい学校に行く用事があり、ちょっとした旅行なんて全く行けない。頑張って一泊二日程度の遠出が限界。
そんな父が毎年連れて行ってくれたのがキャンプだ。
普段も帰りが遅く、土日も殆ど家にいない父とゆっくり過ごせる機会。
普段関わらないのでここぞとばかりに絡もう!という展開には残念ながらならず、何を話したら良いのやらと幼心に困惑していたのを覚えている。
でも、飯盒でのご飯の炊き方を教えてくれたのは父だったし
テント設立をさくさく進めている姿や火おこしの姿はみていて「大人ってかっこいい」「すごい」とわけもなく憧れた。
そうかと思えば持って行ったバドミントンで子供相手に容赦ないスマッシュを打ってきたり
でも子供のヘロヘロ打ち返しを全力で拾いにいくという無邪気な姿もあったり
木登りする娘に対して「女の子なんだから」なんて文句も言わず
好きなアスレチックのあるキャンプ場にしてくれたり丸太の上でバランスとるやつ(正式名称不明)で張り合ったり。笑
行き帰りずっと車の運転もしてくれていた。
父親に対する尊敬や親しみはキャンプで培われたかもしれない。
あと全力で遊ぶ大人って楽しそうだな。とも。
ご飯は大抵カレーだったし、凝ったキャンプ道具を揃えてるわけでもなく、なんなら安いアルミシートたくさん重ねてその上にみんなでタオルケットかぶって寝るくらいの素朴なキャンプだったけど、思い返すと楽しかった思い出ばかりだ。
中学生になると私も兄も部活が忙しくなり、なかなか泊まりでは行けなくなってしまったけれど、楽しい思い出があったから「キャンプ?好き好きー」と言えたし、そのおかげで大人になって、一緒にキャンプを楽しめる仲間がたくさんできた。
そして今の旦那さんとは「キャンプが好き」という共通項で盛り上がったのがキッカケで付き合うことになったと言っても過言ではない。
多分お互いそれが無かったらスルーしていたと思う。付き合ってみたら夫の方のキャンプマニア度が高すぎてもはや迂闊にキャンプ好きですと言えないくらいだけれども。
「へーキャンプ好きなんだ。ラッキー、話す話題あるじゃん」くらいでスタートした関係が、適度に気を使わず過ごせる貴重な人になり、まさかの伴侶になるというご縁に発展。
キャンプ様様である。
人生転機のキッカケまでくれたキャンプ。
その最初の一歩を半ば強引に踏み出させてくれた父はもう亡くなってしまったので一緒には行けないけれど。父とは大人になってからもう一度一緒にキャンプしたかったなあ。
今一緒に行ったら、カレー以外にも美味しいご飯を振る舞えるし、お酒も付き合えるし、車の運転だって交代してあげられるのになあ。
車大好きな父は私の運転では不安すぎて嫌がるだろうけど。笑
とりあえずコロナが落ち着いたら実家の物置にある昔のキャンプ道具を愛でに行こう。
大人のかっこよさと無邪気さを一度にみせてくれたのが、キャンプ。
素敵な人間関係も作ってくれる キャンプ。
自分に子供が出来たら、やっぱりキャンプに連れて行きたいと思うのです。
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