RINGO MUSIC FES2024初開催! りんごの街、弘前にFESがやって来た!
2024年9月28日(土) 弘前市にあるりんご公園にて青森県弘前市にある芸能事務所であるリンゴミュージックが初めての大規模野外音楽フェスを開催しました。
時折、夏の暑さを思い出すような日差しと、秋の爽やかな風に乗って
運ばれてくるりんご畑や草の香りに包まれたなんとも弘前らしい雰囲気の中、3ステージで計34組のアーティスト&DJによるそれはそれは幸せな音楽の祭典が行われました。
リンゴミュージックのファンである筆者が人生でも初参加のフェスで何を見て、何を感じたのか。拙い文章ではありますが、ここに残しておきたいと思う。
オープニング
開催前は天候が危ぶまれましたが、いざ当日になってみると、とても天気が良い・・・いや、暑いくらい。さすがリンゴミュージック、所属するタレントにいわゆる晴れ女が多く、雨の日のイベントでもミニライブの間だけは晴れた!なんて伝説も・・・というのはリンゴミュージックあるある。である。
そんな秋晴れの爽やかな空気の中、オープニングではりんご娘がウェルカム『サイギサイギ』で来場者のお祭りスイッチを軽く押してくれました。いよいよフェスが始まるのですね・・・。
パフォーマンス後、ライスボール、ジョナゴールド、アルプスおとめ、リーフとリンゴミュージックのアーティストが登場し、社長である樋川新一氏による開会の挨拶で幕を開けました。
見渡す限りのりんご畑と岩木山、決してお金では買えない絶好のロケーションでフェスをしたい構想はずっと昔からあったそうです。
今回のフェスは運営資金をクラウドファンディングにより調達しましたが、
弘前市の管轄であるりんご公園は実は有料イベントの開催は許可されておらず、そんな中でもこの絶好のロケーションでやる事に意味を見出していたリンゴミュージックはクラウドファンディングに踏み切ったそうです。
早い段階で目標額である1,000万円を超え、セカンドチャレンジの1,300万円も達成、最終的に14,225,060円もの支援を集めたのは、これまでの地道な活動と演者、スタッフの人柄が地元の多くの人に愛されてきた結果であり、下田翼さん、多田慎也さんをはじめとしたクリエイター陣が制作する作品の一つ一つが人々の心を動かしたのだと改めて思った次第です。感謝。
アルプスおとめ&リーフ(RINGO STAGE)
まずトップバッターとしてアルプスおとめとリーフがRINGO STAGE に登場し、リンゴミュージックで昔から歌い継がれている名曲『りんごのキモチ』を披露。
なかなか強めな日差しの中、フレッシュで可愛らしい元気いっぱいのパフォーマンスに観客の心はほぐされるのでした。
小さい子が頑張っている姿見ちゃうとすぐに泣きそうになる癖どうにかしたい・・・。
その後アルプスおとめがステージ上に残り、アルプスおとめオンステージ。
ここ最近のメンバー(櫻庭、佐藤、外崎、高木)の成長っぷりが尋常じゃなく、この日は「アップルストアーはりんご屋です」、「パラレループ」を披露し、オープニングアクトの大役を見事に果たしました。
歌唱に勢いがあるし、そして上手い。ダンスパフォーマンスも現時点でこのクオリティは数年後を考えると恐ろしさすらあります・・・。
やはり、今年の2月に初のワンマンライブを成功させ、つい先日も東京での対バンライブをこなした自信がパフォーマンスの随所に感じられ、ますます成長が楽しみなグループとなっている。
冷静に考えると、まだ小学生のメンバーもいるのだが、このパフォーマンス力とMC力。リーフの子たちも含めて、この中から未来のりんご娘が生まれると思うとリンゴミュージックの未来は明るいと断言できる。
多田慎也(RINGO STAGE)
リンゴミュージックファンであれば足を向けて寝られる人は
いないであろう、リンゴミュージックへ多大なる貢献をし続けて下さる多田慎也さん。自身もシンガーソングライターとして活動しており、
青森ではすっかり野太い『シンヤ゛ァァァー』コールでお馴染みとなったアーティスト兼音楽プロデューサーだ。
いつもながらの人を包み込むような優しい歌声で観客の心を掴んで離さない。誰かしらがシンヤコールをすると雪崩式に会場のあちこちから『シンヤ゛ァアア!!』コールが飛び交う。(もちろん筆者も叫ぶ。)
途中のMCにて、移住してだいぶ時が経ち、もう移住者ではなく、弘前市民になりました的な宣言をし、会場にいた弘前のファンを喜ばせた。
幸運な事に、青森県内での多田慎也さんのステージは結構な数を拝見させて頂いているが、この日はいつにも増して音楽を、弘前を楽しんでいる様子で、ラストの『アイノウタ』では観客との「アイノウタ〜」の大合唱で大いに盛り上がり締めくくった。
思えば、先代RINGO MUSUMEが愛踊祭2016で優勝し、多田さんが2018年に弘前に移住するというご縁がこのリンゴミュージックフェス開催へつながっていると言っても過言ではなく、人と人の繋がり、音楽が紡ぐ奇跡を何度も目の当たりにし、改めて奇跡の出会いにありがとう!と思わずにはいられない。多田さん、弘前に来てくれて本当にありがとうございます。
ライスボール(RINGO STAGE)
多田さんから勢いそのままにバトンを受け、いよいよライスボールのステージが始まった。毎回、(MCも含め)何が飛び出すか分からないびっくり箱のようなステージが特徴のライスボールだが、今回もその例には漏れず、一曲目から『時空ロマンス』で観客に振り付けを強要(これぞライスボール!)する時空ダンスをブチかますライスワールドを展開したかと思えば、間髪入れず弘前の銘酒、豊盃と津軽民謡の豊盃節をテーマにしたEDMナンバー『レインボー』で会場のボルテージは一気にヒートアップ。そこに畳み掛けるように10月10日に発売を控える『青天の霹靂/まっしぐら』の炊き立てほかほかの新米(新曲)を初披露した。
ライス史上、最高に激しいダンスとの前情報通り『青天の霹靂』は聴く者の魂を鼓舞するロックナンバー。元々の意味(ことわざの晴天の霹靂)の晴れた日に突然雷が鳴るが如く、雷をイメージさせるダンスを随所に散りばめ、観客も見よう見真似でダンスを始め会場はほぼ雷門状態だもん。
一方『まっしぐら』はスポットライトを浴びる事は少なくても、なくてはならない、ひたむきに頑張る人をテーマにした応援ソング。
「目立たないし、派手さもないし、褒められもしないけど・・・」から始まる歌詞がなんとなくライスボールのこれまでと重なり、ライスボールの真っ直ぐ心に響く歌声も相まって、一人胸を熱くして聞き入っていた筆者でした。観客の心にもじんわりと届いたと思う。
続く『マルコ・ポーロ』からのラスト曲『JAN-KEN-PON』では会場全てを巻き込んだジャンケン大会に。これはライスボールのライブでは定番で、観客を巻き込み、自らも楽しみ、楽しさ×楽しさで楽しさを増幅、共有するライスボールらしいライスボールにしかできないパフォーマンスでライスボールのステージを締めくくった。
Kaede(PARK STAGE)
NegiccoのKaedeさん。今更説明はいらないだろう。
新潟から弘前に来てくれたご当地アイドルのレジェンドである。
リンゴミュージックとは古くからの関係があるが、ここ最近だと
やはりコロナ禍である2020年に新潟で行われたNegicco主催によるオンライン配信「Negi FES ONLINE2020」に先代のRINGO MUSUME(王林、とき、ジョナゴールド、彩香)が出演したのがリンゴミュージックにとってのターニングポイントだと個人的には思っている。
細かい説明は省くが、コロナ禍に誕生したオンラインでライブパフォーマンスを配信するという文化により、Negiccoさんのファン、いわゆるネギヲタさんにRINGO MUSUMEが見つかり、あれから数年たった現在も熱く応援して頂き今があると個人的には思っている。この場を借りてネギヲタさん、いつもありがとネギネギ。
以前、りんご娘の遠征で東京に訪れた際に、いつも仲良くさせて頂いているネギヲタさんに誘われ、錦糸町のタワーレコードへNegiccoのイベントに行った事があり、そこでのKaedeさんはとにかくライブを見にきてほしい。と
おっしゃっていて、今回遂に弘前で念願が叶いました。(Kaedeさん、弘前に来てくれてありがとう!次はぜひ3人で・・・。)
場所はPARK STAGEでなだらかな傾斜のある公園に設けられたステージで、ステージ前にはそこら中にりんごの木箱を逆さにしたベンチが配置されていてRSとはまた違う雰囲気でまったり、ゆったりと音楽を楽しむ空間でした。
Kaedeさんのセトリに関しては勉強不足で申し訳ないが敢えて予習せずに聴きたかったので詳細な説明はできない事をお詫びしておきます。
青森出身の方に作って頂いた楽曲も3曲ほど歌ってくれました。(本人MCより)
何よりも、Kaedeさんが歌う際に時折吹く風が心地よく、歌とKaedeさんと風と風景とが絶妙にマッチしていて、あ、良いな・・・と感じるとても心地の良いステージでした。
ソロだとNegiccoのカラーとはまた違い、Kaedeさんのよりパーソナルな部分にスポットを当てたような柔らかい楽曲が多く、今後深掘りする事になりそうです。よろしくネギネギ〜。
GOING UNDER GROUND(RINGO STAGE)
バリバリの40代な筆者だが、若かりし頃に音楽雑誌の表紙などでその名は知っていたものの、なぜか通らなかったGOING UNDER GROUND。
そんな筆者でも当時自然と耳に入っていたのが『トワイライト』。
NHKの番組でよく耳にしていたのに、それがGOING UNDER GROUNDだとは知らずに・・・でも時を越えて聴ける日が来るとは・・・。
ベテランのバンドマンが繰り出すロックサウンドが会場に響き渡り、郷愁も相まってテンションは一気に岩木山の頂上(1625m)へ!気が付いたら会場をぴょんぴょん跳ねていました。GOINGさんも観客を巻き込むのがとても上手い!最高です!
途中、ジョナゴールドに提供した『ユキノアト』をスペシャルコラボにて披露。本人の演奏により、本人(ジョナゴールド)が歌唱ってまたとない機会でした。ユキノアト完全版的な!もちろんアガらないはずはなく、岩木山の頂上だった会場のボルテージは岩手山(2038m)くらいにジャンプアップ!(ここ青森ですけどね)
最近はロックよりもポップスを聴く機会が増えましたが、やはり説明不要のカッコ良さがあるロックが大好きだと再確認させて頂きました。感謝。
ジョナゴールド(RINGO STAGE)
おかもとえみさんに引き続き、PARKGOLFさんのDJセットによるジョナゴールドのステージは『WAVY BABY』からスタート。
ジョナゴールド楽曲でも人気の曲が、制作に携わったPARKGOLFさんのDJで披露される激アツな展開に会場が盛り上がらないはずがなく、おかもとえみさんからのバトンタッチという事もあり、会場は徐々にクラブの雰囲気に。
続く、これまた人気のダンスナンバー『Rain Dance』から、おかもとえみさん楽曲提供の『Oh!sunshine』でダンスフロアーとなった会場を『祭りのあとの、あの風は』で一旦リセット。時折吹く風と歌がリンクしてチルな雰囲気になるも、夕方になるにつれ秋らしい涼しさに包まれる会場の空気に、祭りはまだまだ終わらないぜ!とでも言わんばかりに続いて披露された、観客の跳躍力を試されるジャンプソング(?)『風待ちリップ』と『Yeah-Yeah』で再び会場の熱気が急上昇し、観客の顔からは笑みと汗が溢れていた。
続いて披露された『マジック』でジョナゴールドの時間も終わりを感じさせ、徐々に切ない雰囲気に・・・と見せかけて、ここでもう1曲、王林とKaedeさんを加えた3人によるスペシャルコラボで『圧倒的なスタイル』を披露する事が発表され、会場は歓喜に包まれた。
Negi FES2020 ONLINEでも最後にNegicco,RYUTist,RINGO MUSUMEが同曲で定番の肩を組んでのラインダンスを披露し、幸せな空間を配信していたが、今回、実際にこの目で見られる事に胸を熱くしたファンも少なくないはず。
まして今回はオンライン配信ではなく、実際に目の前にメンバーがいて、観客も隣同士、知り合いだろうが知り合いじゃなかろうが肩を組みラインダンスをするという、RINGO MUSIC FESの一つのトピックと言っても過言ではない光景がそこにはあった。
音楽でひとつになる。筆者の生涯でも忘れられない体験となった。
dagirii(Prima Vista)
徐々に日も落ち、ひんやりと弘前の秋らしくなってきた頃、恐らく多くの観客は一青窈さんや天野なつさんのステージで楽しんでいたかと思うが、筆者はヲタク仲間数名とDJ ブースであるPrima vistaでdagiriiによるDJプレイに訪れていた。
HIROMIの部屋というリンゴミュージックではお馴染みのコレオグラファーであるHIROMIさんと多田慎也さん、ジョナゴールド氏によるトークコーナーが終わりを迎えた頃、『ハジマリズム』からDJ dagiriiのプレイが始まった。(実は会場がハジマリズムのMVのロケ地でもあるので心憎いチョイス。)
今回はRINGO MUSIC FESという事もあり、リンゴミュージックに関連したセットリストで進行していたので会場にいたヲタクたちは大いに盛り上がった。いや、盛り上がり過ぎたかもしれません。
アルプスおとめの『目指せ!ファーストレディ』ではDJの現場ではまず見ないであろう、DJに対してのケチャ(アイドル現場でよく行われる、落ちサビなど、静かになったところで、ステージに向かって大きく手を伸ばす行為)などヲタク特有の楽しみ方とクラブ空間が融合したような不思議で楽しい雰囲気に包まれた。
当日はジョナゴールド、ライスボール、アルプスおとめ、りんご娘、Ourin-王林、Negicco、RYUTistなどのアイドル楽曲の中に地元青森で活動するバンドであるTHE EARTH EARTHの『my sweet empousa』を織り交ぜるなどのセトリにDJ dagiriiの地元愛を感じた。
規模は小さくとも、メインステージに負けないくらいの盛り上がりだった事はここに伝えておきたい。
なお、X(旧Twitter)では御本人がSpotifyのトラックリストを公開してくれているので、併せて紹介する。
二丁目の魁カミングアウト(RINGO STAGE)
dagiriiのDJオンステージが楽し過ぎて一青窈も天野なつさんも見逃してしまった筆者。二丁目の魁カミングアウト(以降、二丁魁と表記)も今回のフェスではとても楽しみにしていたステージなのだが、上記理由により後半からの参加になった。
今年の3月3日に青森クォーターで行われたアイドルの対バンイベントであるGIG TAKAHASHI 3 ~tour 2024~青森で初めて生で二丁魁さんを拝見したが、女性アイドルでは出せない力強さと、しかし男性アイドルとも違う可愛らしさを併せ持ち、オーディエンスを巻き込むそのパフォーマンスに圧倒されたが、クォーターからりんご公園にその場所を移してもそのパワフルさは何も変わらず、むしろ会場が大きくなった分、盛り上がりが凄まじく、会場を埋めるファンとペンライトの煌びやかな光景が目の前に広がった。
二丁魁さんを見ていると、アイドルに性別は関係ない!と思える。
そこにいるのはただただ素晴らしいパフォーマンス集団なのだ。
(次回は最初から見て、特典会もお邪魔する事を約束するのでまた来て・・・)
ライスボール Acoustic(PARK STAGE)
日が暮れてだいぶ経ち肌寒さも感じる中、とうとうフェスも終盤を迎え、PARK STAGEのトリを務めるライスボールによるアコースティックライブが行われようとしていた。
会場にはたくさんの観客がステージ前に訪れていて、ライスボールが歌うその時を待っている。
程なくしてMCが始まり、ライスのライブは押しがちなので予定より早くスタートするのと告げられたのはなんともライスボールらしい配慮である。(結局2分スタートを早めて5分押して終了するのだが、そこもらしさと言う事で・・・。)
ライスボールのアコースティックはこれまでにも何度か行われている。
それぞれ担当が水愛(Vo,Piano)、太陽(Vo,Guitar)、実土里(Vo,Cajon)となっている。(Cajonはカホンと呼ばれ、南米ペルー発祥の楽器自体にまたがって演奏する打楽器のこと。)
現在のかたちになる前はライスボールと言えばボーカルグループだったのが、『愛のグレーゾーン』から激しいダンスも踊るし、自ら楽器を演奏してのライブもこなすという、アイドルの枠を超えアーティストのポジションが定着して久しい。今回のフェスでライスボールを知ったと言う方がいたら、今後も要チェックですよ!
前置きが長くなったが、ライスボールのアコースティックはいきなり『ハローグッバイ』から始まる。
この曲は別れの歌なので、普段のライブだと最後に歌われる事が多いが、この曲から始まるライブもまた新鮮で良かった。
続いて『景〜ひかり〜』、『掌』、『命』と一文字シリーズを披露。
アコースティックで聴くと3人の優しい歌声がより一層、心に染み入る。
会場も、青、赤、緑などのペンライトで家族の様な暖かい雰囲気に包まれライブも終盤へ。
続く『りんごの木』はりんご娘の結成20周年ソングなのだが、ここでりんごの木にまつわるエピソードが語られる。
PARK STAGEすぐ隣にある旧 小山内家住宅の敷地内には一本のりんごの木が植えてある。「未来へ残す希望のりんご」と名付けられたその木は約10年前の2015年にリンゴミュージックの自主興行ライブ「POWER LIVE2015」の企画でりんご娘結成15周年を記念し、りんごの木を植樹しその根元にタイムカプセルを埋めたもので、10年後の2025年に再び掘り起こすのだそう。
そして、10年前にメンバーである太陽さんも参加したそうで、あれから時が経ち、そのすぐそばでライブをしていると言うのも感慨深いものである。
そんな中で歌われた『りんごの木』はなんとも感動的で観客の多くが自然と涙を流していた。また曲のエンディングでは新曲『まっしぐら』のパートも織り交ぜられより一層、感動的なものとなっていた。
そして、PARK STAGE本当に最後の最後の曲は弘前の土手町商店街がテーマになっている『ボクは土手町の時計台』で締め括られる。
最後の「ら〜ら〜ららららら〜、ららららら〜」をライスボールと観客全員で歌う光景がとても美しく、会場は笑顔と涙と暖かい空気で満たされていた。
しかし、フェスはまだ終わっちゃいない。前述の通り少し押してしまったが最後の最後、ヘッドライナーであるRINGO STAGEへ我らのりんご娘の勇姿を見届けに行こうではないか。ありがとうライスボール!最高のステージでした!
りんご娘(RINGO STAGE)
まだ暖かな余韻が残るPARK STAGEを後にし、RINGO STAGEへと急いだ。
足早に会場へと向かう。一青窈さんと王林さんのステージも終わり、気温もだいぶ冷え込んで帰ってしまうお客さんが多いのではなかろうかと、少しだけ心配な面もあったが、RINGO STAGEが近づくとその心配は杞憂に終わった。
目の前に拡がるすり鉢山前の通路、スタンディングスペース、その他のスペースも人で一杯になっていて、数えきれないペンライトが会場を照らす感動的な光景の中、『JET GIRL』のイントロでりんご娘のステージが始まり、観客に一気にギアが入る。
りんご娘の煽りに「オイッ!オイッ!」と全力で応えるファン、それを見てノってくるメンバー。これが青森のりんご娘だ!と言わんばかりの熱狂のステージがそこにはあった。
来年、2025年に弘前市のはるか夢球場での1万人ライブを目標としているメンバーには大勢のファンとペンライトが心強く見えた事だろう。
続く、人気の自己紹介ソング『Ring Ring Ringo!!』で更なる盛り上がりを見せる会場。本当にここは弘前か!?と思う程に会場の熱気が更に一段高まった。
MCを挟み、前述したメンバーの目標への決意が込められた『桜ダイヤモンド』、オープニングでも歌われた岩木山の伝統行事であるお山参詣がテーマの『サイギサイギ』、第一次産業に携わる人への応援ソング『0と1の世界』と3曲続けて披露。堂々としたパフォーマンスで観客を沸かせた。
そして次の曲『なんぼめじゃ!アポーパイ』から4曲、ラストまでノンストップで行くと金星が宣言。会場にどよめきが・・・
駐車場を確保するために朝7時から会場にいた筆者は思った。
メンバーたちは観客に全て出し切らせるつもりらしいと。
それはその通りになる。
アポーパイのノリノリなユーロビート調ナンバーから一転、現メンバーからアゲ曲としてここぞ!という場面で歌われる機会が増えた『SEBADAVA MAINEBION』が筆者の予想通りここにきて登場。
青森県民でなければ洋楽にも聞こえる本格的ヘビーメタルな一曲で初見の観客をも巻き込み会場は興奮のるつぼへ。
みんなも叫ぼう!「AOMORI PREFECTURE!!」(YouTubeに動画があるので良かったら見てほしい。)
セバダバから間髪入れず『JAWAMEGI NIGHT!!』へ、曲が始まるや否や、会場のりんご娘のヲタクからはMIXとコールが打たれ、観客も振りコピでメンバーに応戦、互いの熱気をぶつけ合い盛り上がりは岩木山のてっぺんにも負けないくらいの高みへ・・・。
ジャワメギでかなり残り体力が少なくなったところに容赦なくラストの曲『KEYAGU』のイントロが・・・。でも、ここまで来たら出し切るしかない!KE・YA・GU!の歌唱と同時にジャンプを繰り返すため、既に10時間以上会場にいる観客たちには相当な疲労が蓄積しているはずだが、メンバーの「まだイケんの?声出せんの?」に全力で応える観客たち。
これだけの多人数のKEYAGUジャンプは見たことがなく、スタンディングエリアよりも更に後方で見ていた筆者はその光景に胸を打たれた。(自分も思いっきり飛んでた)
あぁ、このジャンプが終わると間もなくフェスが終わってしまう・・・
最高に幸せだった1日の終わりが来るのを感じてしまい寂しい気持ちもあったが、そこは最後まで全力を出し切って見届ける事ができた。
遠目にもうっすらと分かるメンバーの自信に満ちた満足そうな笑顔。やったね!
そして長いようで短かったRINGO MUSIC FES2024はフィナーレへと向かう。
フィナーレ(RINGO STAGE)
りんご娘がヘッドライナーの大役を見事に果たし、楽し過ぎた時間にも終わりの時が近づいていた。
ステージには王林、ジョナゴールド、ライスボールも登場し、今日1日を振り返る。
それぞれが感想を語り、またいつか(王林さんは来年もと言い切ってくれた)この場所で会おう!と。筆者も同じ気持ちである。
https://youtu.be/rFq4kll93uk?si=Vqw6H0yrLJMOyb12
弘前にはリンゴミュージックがある。その事がとても誇りに思えた1日でした。ありがとう!リンゴミュージック!また、必ずここで。
RINGO MUSIC FES2024アフタームービー 会場の雰囲気を感じて下さい。
フェスを終えて
このブログはフェスからしばらく経った10月9日現在、まだ執筆中でした。長文のブログが初めてだとか、書くのが極端に遅いのも理由だが、一番はフェスが終わった後のロスがとにかく半端じゃなく、あの日にもう一度帰りたいと思いながら書いていたので一向に筆が進まず、今日に至ってしまった訳です。(時間が経って細部を忘れかけていて思い出しながら書いている説)
正直、弘前で、ましてやりんご公園でこんなに素晴らしいフェスが開催できるとは思っていませんでした。(地元民なので立地などアクセスに不安要素を感じていたので)しかし、開場当初のドタバタを除けば終わってみると本当に素晴らしいフェスでした。
会場には小さい子からお年寄りまで、本当にたくさんの人で溢れていて、音楽を楽しむ人、食事を楽しむ人、ワークショップを楽しむひと、りんご狩りを楽しむ人、ボーッと座って会場の空気を楽しむ人。本当にたくさんの笑顔に溢れていて、あの日、世界でいちばんの幸せな空間だったんじゃなかろうかと本気で思いました。
筆者は音楽が趣味とは言いつつ、歌えない(少しなら歌える)、弾けない(エアーで良かったら・・・)、もっぱら聴く専門で、また青森県外に出向く事も少ないため、フェスなんて言うものは、都会住みのパリピが行くもので自分には縁がないと思って生きてきました。
2019年に先代RINGO MUSUMEを知り、実際にライブに足を運ぶ機会が増えた事で音楽との接し方もそれまでの聴くだけから、会いに行くという選択肢が増え、音楽をより一層、身近なものとして感じる事ができるようになりました。
それもこれも、リンゴミュージック代表である樋川新一さんをはじめ、クリエィティブディレクターの下田翼さん、音楽プロデューサーの多田慎也さん、ここに書ききれない程のスタッフさんや各グループのメンバーたちのおかげで今があるのだと本当に感謝しきれません。
一人が蒔いた小さな種が24年の歳月を経てこんなにも大きな木に成長し、その木の下にはたくさんの人の笑顔が溢れている。地域を元気にしている。
この素敵なサイクルが100年、いやそれ以上続くようこれからも微力ではありますが寄り添っていきたいなと思いました。
25年目のリンゴミュージックにも期待しています。
リンゴミュージック最高!
初めてのフェスの感想は以上になります。
素人の拙い長文に最後まで付き合って下さり感謝します。
また、RINGO MUSIC FESでお会いしましょう!へば!