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錦糸町とギター

錦糸町。

総武線ユーザーとしては、馴染みのある駅名だけれども、一般的にはこれと言って、楽器というイメージはなくて

ただ、ここ数年は錦糸町では「東京ハンドクラフトギターフェス」というものが開催されているらしく。
こちらは全国のハンドクラフトギターやウクレレなどの作家さんとギター愛好家を橋渡しするようなイベントなんですね。

そんなわけで、錦糸町という街は、瞬間風速的には多くの熱量の高いギター好きが集まる場所に間違いないでしょう。

ちなみに私は錦糸町北口の駄菓子屋が好きすぎて、錦糸町と言えば駄菓子屋のイメージです。→エワタリさん
うまい棒の壁面のインパクトのあるお店ですが、縦に長い奥行きのある店内にはずらりと駄菓子が並び、2階に上がると、夏祭りでしか見ないようなタイプのクジですとか、お菓子の箱が積み重なっていて、思い出すだけでうっとりしてしまいます。

東京ハンドクラフトギターフェスの話に戻りまして、おそらく家族がギターをやっていなければ、行く機会はなかったと思いますが、今回はこちらに参加してみました。
「素人だらけの300秒ギター大会」です。

8歳の娘はギターを始めて約1年半ですが、多くの楽器と同様、発表の機会というのはなかなかありません。
去年はたまたまギター教室の先生が主催してくれて、教室のみんなでライブをする機会に恵まれましたが、本当に偶然だったと思います。

島村楽器さんのような大手の教室ではなく、うちが通っているのは、それこそ先生がお一人で運営されているようなところなので、毎年決まった時期に発表会を開催するような教室ではないのです。
そして、去年の発表会に参加した結果、そういう場をつくり、準備し、当日うまく回していくことはとても難しいのだろうなということは、先生のご苦労っぷりから窺えました。

というわけで、娘の「発表会がしたい」という希望は簡単に実現できるものではなく、ギターを弾ける場を探すという親ミッションが始まりました〜。

人前で演奏できる場所を調べると、エレキギターの場合、まずはバーやライブハウスが主催するオープンマイクが候補として挙がります。
ただ、そういう場所の雰囲気というのは実際わからず、実際は常連さんだけの内輪でやっているものなのか、更に皆さんが演奏する音楽の嗜好性だったり、子どもがいてもいい場なのかどうか、それはもうかなり未知数で、飛び込むのに勇気が要るなあというところでした。

次に候補として挙がるのは、公民館やコミュニティセンターの楽器のサークルに参加することです。団体に参加すれば、公民館のイベントやコミュニティセンターのお祭りで演奏ができる可能性があります。
ただ、こちらは子どもが対象の音楽サークルはなく、主に大人向けの集まりのようでした。

そういうわけで、あー、こりゃなかなか大変だと。
思えば、私の周りには楽器をやっている人が多かったけど、イベントで呼んでくれる人は主にオケやサークルに所属していたり、あとはバンド音楽をやっていた人たちは社会人になってから自然消滅的にライブをしなくなっていったパターンが多くて。
人前で演奏する場をつくることって、大きな団体にいるか、あるいは自分たちがかなり主体的に動かないと、なかなか実現できないものなんだなと、改めて思ったわけです。

そんな折に「素人だらけの300秒ギター大会」の存在を知った我が家としては、ハードルの低さを前提としつつも、不特定多数の人前で演奏する場ということでこれ以上ないぐらいのちょうど良い場だったわけです。ありがたい〜〜!
そして、アンテナを張って、探し続けた私もね、我ながらナイスナイスー!

ここまででも、だいぶ長くなりましたが、実際に行った感想もつらつらと書いていきたいと思います。
まず最初に、すみだ産業会館の会議室ということで、会場としても比較的アットホームな雰囲気で初心者の方でも確かにチャレンジしやすいイベントなのかなと感じました。
出場者は最大15組を予定していたとのことですが、今回は11組ということで、多過ぎない規模感もまたちょうどよい。

ただね、今回なんですけど、意外と「玄人だらけ」だった説がありますね!!?皆さんお上手なのはもちろんのこと、中には「プロ…では…?」みたいな空気を纏った方もいたもんで(笑)。

「おい、話が違うぞ。素人はどこだ…」「いや、あえて言うなら、うちの娘か…」みたいな脳内会話を1人でしつつ、隣に控える我が子の緊張はピークに達していました。
そして、出番がきました。 

娘、ガチガチに緊張してたと思うけど、頑張ってましたー。
曲はVaundyの「怪獣の花唄」とYOASOBIの「アイドル」のメドレーに決めて、当日まで練習に励んでいました。
本人としてもうまくいったところ、うまくいかなかったところ、色々とあったと思うので、この経験を更に糧にして、毎日の練習のモチベーションになりそう。

帰りの車では娘と色々な話をしましたが、まず前に出て演奏することが楽しかったということと、また、聞く側になったときにも、楽器の音色や弾き方もそれぞれ違うし、そして、曲のジャンルも全く違っていて、一観客としても楽しい経験になったみたいです。
付き添いのわたしも、もともと音楽を聞くのは好きですが、純粋にライブとして楽しい時間になりました。バックグラウンドも色々な人たちが出場しているわけで、「果たして、次の人は一体どんな演奏なんだろう!」ってワクワクするんですよね。

なお、娘は尾崎豊さんの曲がとても印象に残ったらしく、帰宅後もしばらく「ぬすんだバイクではしりだすー」と歌い続け、影響の大きさを感じております。「なんでバイクを盗むの?」という質問には母は答えられませんでしたが、音楽の幅も広がった今回の大会でした。

まとめ

「素人だらけの300秒ギター大会」は、今年度が初めての企画だったようですが、また開催される可能性もあるとのこと。またいずれ参加できたら嬉しいですし、他の方でも、もしもこういう場があると知ったら、きっと出てみたい!という人がたくさんいるのではないかなと思った今回でした。



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