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『ウミネコ文庫童話集の挿絵』墨絵

ウミネコ文庫の童話集に
掲載していただく事になったお話の
挿絵イラストを描きました。

「同じ月をみあげて」

挿絵イラストは、モノクロとの事なので
水墨で描いた物をデジタルで補正しました

こちらにも、お話を載っけておきます。

同じ月をみあげて

ある夜のこと、三日月を見上げて
龍と虎が酒を酌み交わしておりました。

「なぁ龍よ、三日月が出ているが
晦日みそかに月、喰い尽くさんかったのか?」

「ああ、ほんの少しだけ残しておいたのさ、
それが成長したら、また満月になる。
喰らい尽くしたら、
この世から月が無くなってしまうんだ」

「おまえの喰い残しが育って
この三日月になってるって事か?」

「おおよ、
十五夜まで待てばまた、腹いっぱい喰える」

「そう・・・・・・か・・・」

虎が寝てしまったようなので、
龍はどこぞへ帰っていきましたとさ。

おしまい

-瀬奇造-
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ぼんやりRADIOさん、
よろしくお願いいたします。

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