地方住みDINK〜令和3年夫婦2年生〜
「panmiさんはこれから帰って晩ご飯つくるの?」
たわいも無い話をしていたはずの40代の既婚男性から問われる。
「私はつくりません」
「じゃあ旦那さんがつくるの?」
「旦那もつくらないですね」
不思議そうな顔でこちらを見られる。
「つくらなかったらどうするの」
「各々適当ですね」
「別々ってこと?」
「余力がある方がつくります」
コロナによってリモートワーカーの夫と総合職の私。
平日は仕事に没頭しているDINK(double income No kids)である。
夫は日付けが超えるまで仕事をすることも日常茶飯事で、私も帰宅が21時を過ぎることもしばしばある。
糖代謝によって眠くなることで作業効率が落ちるという観点から夫は夜に炭水化物を食べない。
よって我家はサラダを食べる。野菜を洗って並べるだけの簡素な夕食がほとんどである。あらかじめ切ってある状態の葉物と、ミニトマト。栄養の観点から鶏肉の缶詰を加えることもあったりなかったり。
季節のフルーツを食後に食べる。いちごやブドウは洗うだけなので大人気。スプーンで食べれるキウイも頻度としてはよく食べる。少し心に余裕がある時は桃や梨等の果物をむいて食べる。
夫が用意してくれる時もあれば、私が用意することもある。そして、用意しなかった方が皿を洗うという暗黙のルールで我が家は成り立っている。
食事よりも効率を重視している。
我が家らしいといえばらしい。
しかしながら、これが世間的に胸を張って話せる内容でないことも理解しているので。「夜ご飯をきちんと用意しているのか」と聞かれたときに歯切れの悪い答えになる。
誰にも迷惑をかけていないし、何より自分達はこれが生きやすいと感じている。
しかし、家庭科で習ったような、いわゆるバランスのよい食事風景ではない。
私は料理は好きだけど、正直必要ないならやりたくない。献立を考えることが1番苦手だ。そして、食材を計画的に使うことが億劫だし、何よりへとへとに疲れて帰ってきて料理をする気力がない。作り置きおかずもやる気がしない。だったらルーチンで同じのを食べている方が楽なのだ。
そんな背景からオイシックスを試してみることにした。