HARDFLOOR『TB Resuscitation』
思い出のアルバムシリーズ。
1993年リリースのHARDFLOOR『TB Resuscitation』です。テクノにハマったのはこのアルバムと断言できます。アシッドハウス・テクノなんてジャンルをもちろん知らなかったので、とにかく当時は衝撃を受けました。
初めて知ったのは1993年、電気グルーヴのオールナイトニッポンで。それまで聴いてきた音楽のどれにも当てはまらなくて「なんだこのウニウニビヨビヨした変な曲は…」ってなったなあ。
よくある「〇〇〇っぽい」と比較できるものが(自分基準だけど)なかったので、それはもう未知の新しい音楽でしかなかった。
その数日後、音楽誌やらを見てジャケットをチェックしてから、CD屋に駆け込んだはず。当時はまだ日本盤は出ていなかったので、少し遠くにある輸入盤も置いているお店へ。
当時は(ジュリアナ系などは別として)やっと少し日本でもテクノミュージックが認知されてきた程度だったし、そのうえ東京での流行がだいぶ遅れて入ってくるようなうちみたいな田舎の地域に、しかも輸入盤ときたら入荷すらしてないだろうと思ったら!なぜか目立つように面陳されていた。
「うそだろ…あった」と興奮しつつソッコーで購入。もうね、何度聴いたかわからないくらい聴いた。いま一番エモい音楽を聴いている俺エモい、みたいな感覚に陥った。当時はエモいというワードは無かったけど。
ANNで卓球が選曲したほどなので、その後にリリースされた電気の『VITAMIN』では思いっきり影響されてアシッドテクノをやってましたな。
当時ハードフロアが売れたおかげで、この独特なビヨビヨ音を作るための機材TB-303が高価で売られるという事態にもなったほど。
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それから現在においてもアシッドテクノは大好きで、特有のTB-303のビヨビヨした音を使ったトラックがあればだいたい好きになる。
ハードフロアはデビューから25年以上経っても同じ音をやっているけど、どうかずっとこのまま行ってほしいな。