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15th Rock Venturesの投資戦略

15th Rock Venturesはとても特殊な投資戦略をとっています。
ファンドの金額を二分し半分をシードステージに、残りの半分をプレIPOステージに投資をします。バーベル型の投資です。

当然明確な理由があります。
全米ベンチャーキャピタル協会が過去20年程度の各シリーズでの平均バリュエーション、およびIPO時の平均バリュエーションを公開してくれているのですが、そのデータをもとに算出した各ステージにおけるIPOまでの平均IRRは以下の通りです。シード 65%、シリーズA 70%、シリーズB 71%、シリーズC108% 、プレIPO120%です。
ステージが進むにつれて投資効率が良くなることをデータでは示しています。

素直にファイナンシャルリターンだけを考えると、プレIPOだけに投資をしておけば良いように思いますし、現に我々もステーブルなリターンを上げるために半分は同ステージに投資をすることにしています。


それではなぜ、資金効率の悪いシードにも投資をするのかという疑問が湧くかと思います。
理由は明確で、我々のシードステージにおける、EXITパターンをシリーズA相当株価での事業会社もしくはCVC,VCへのM&A、トレードセールを基本としているからです。

シードステージでの株価を3億円程度、シリーズAのバリュエーションを10億円程度、回収期間1.5年程度とすると(この辺のデータはまとまったものがなく、精査中です。どなたか良い資料があればぜひご教示ください。)
もっとも効率が良い投資だからと考えるからです。

また、我々は投資におけるリターンは何もファイナンシャルなものに限ったものではないと強く信じています。
社会的意義や、VC業界の課題解決、無形資産の増大に資するものなどなどがあると考えています。

上記のポートフォリオ戦略は実はそういったファイナンシャルなもの以外にも有効なのですが、その辺はまた別の機会にお伝えしたいと思っています!

15th Rock Venturesについて
15th Rock Venturesは、Human Augmentationによって、身体的/精神的制約を解放し、人がより生き生きと暮らせる世界を実現させることが投資主題のベンチャーキャピタルです。Spirete株式会社というスタートアップスタジオを兄弟組織として保有しており、大企業の人材・技術シーズを組織の垣根を超えて結集させ、グローバル規模のスタートアップ創出を行うことで、自らもスタートアップを創り出しています。

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