第199怪~俺自身を発見する
何年も前から懇意にお憑きあいさせていただいている東京の芝居屋・羊のしっぽ主宰、座長の森島さんから昨年こんな依頼を受けた事がある。
「宮悪君、芝居でやりたいから寺山さんの人力飛行機の為の演説草案を歌にしてみて」と。
この人力飛行機案件より前にも森島さんから「宮悪君、芝居でやりたいから寺山さんの電球論を歌にしてみて」と依頼を受けた時も試行錯誤、脳髄をフル撹拌した訳だが、人力飛行機の為の演説草案は更にフル撹拌せねばならなかったのだ。なんせ人力飛行機の為の演説草案はタイトル通り、演説の草案、七五調の文体でも無い演説にメロディーをつけ、歌にするとな。
しかも人力飛行機の為の演説草案は僕が大好きな寺山さんの作品。僕はこの演説草案の「俺自身を発見する」を常に頭に置き、日々かくれんぼの鬼を演じ続けているのだ。
しかも、この人力飛行機の為の演説草案、J・A・シーザーさんの曲に併せ、僕の大尊敬するアジテーター、昭和精吾さんが人力飛行機の操縦管を握り叫んでいる。そんな大作を僕流にアレンジして歌にするなど・・・
やってみせましょう。「俺自身を発見する」のだ。と、事務所でアコースティックギターを掻き鳴らし、三上寛さんばりに吠え倒し、曲を作ったのまではよいが、いかんせん演説、なかなか歌のメロディーがつけにくい。どうもヒップホップみたいになってしまう。ヒップホップもいまいち解って無いのだけれども。ヒップアタックなら解るよ越中詩郎。
寺山、シーザー、昭和精吾のイメージを壊すべく、僕はポップな人力飛行機にしてやろうと思った。モノクロな飛行機で無く、それこそラスタカラーな。いや、タミヤカラーか。で、イメージを膨らませた結果、僕の頭にズバッと入ってきたのが、京都が産んだ「くるり」…・・
スミマセン。くるり、あまり解って無いのに例えてしまった。なんしかくるりってこんなんちゃう?とストロベリー楽器陣に説明するも皆苦笑い&眉間に皺寄せ。そりゃそうだ、ストロベリーの冥曲「包丁ロマンス」は、スラッシュメタル界の異端児、DOOMを意識して作ったんだ!と豪語するも、皆苦笑い&眉間に皺寄せだったんだから。僕は僕なりの「くるり」を人力飛行機の操縦管にして、芝居屋・羊のしっぽの演劇作品に飛ばせたのであった。
ストロベリーソングオーケストラは過去に寺山さんの詞に曲を幾つかつけている。昨年発表したアルバム「血の濫觴」にも寺山さんの「噂のフォークロア」を収録している。まだ聴いて無い人で興味ある人は是非聴いていただきたい。ちなみに噂のフォークロアのイメージ、僕はカート・コバーンがボーカルをしていたニルヴァーナの「インユーテロ」というアルバムっぽく作ったつもりだが、これまた苦笑い&眉間に皺寄せである。す、すまんコートニー…
※その後、「電球論」「噂のフォークロア」「人力飛行機の為の演説草案」はストロベリーソングオーケストラの犯行でも度々実演しており、「電球論」「噂のフォークロア」は再録音源化もしました。
ちなみに2023年は久々テラヤマ演劇作品も行っております。
こちらはDVD発売もしておりますよ。
音源化されていない、このDVDでしか聴く事の出来ない寺山修司楽曲も収録されております。
さてさて、そんなストロベリーソングオーケストラが行う演劇本公演『切り咲きジャップ最終章-臨終』の稽古も中盤にさしかかりまして、ついに本編で使用される楽曲のデモ怨源も出そろいました!
以前2019年に行った演劇作品『拝啓、R先生〜或ル匣ノ事件簿』の時も「あなたの匣に眠りたい」「暗ビリカブル記号ジャメヴ」「遊糸」「イキウラム・カリギュラム」「呪胎」「拝啓、R先生」と、新曲を一気に6曲お披露目する公演となりましたが、今作品『切り咲きジャップ最終章-臨終』もR先生に劣らない曲数で共犯者の皆さんをお出迎えする運びとなっておりますよ。
チケットはTIGET、秘密倶楽部アニマアニムスにて発売中。
お得な特典が憑いてくる通し券はTIGETのみで発売デス。
今怪の公演より上下に竿隊がいてるし、ドラマーも正規メンバー!
実に2014年に行った演劇公演『仮分数のヒトビト』以来の正規メンバーでの演奏となっております!そういや、この『仮分数のヒトビト』で叶畫レ夢は客演で参加しており、この演劇公演で鏡町に籍を置くきっかけとなるんデスよね。彼女ももう10年か。そ、そんな早い?10年って?
稽古の様子をそろそろUPとかしていきたいので、また稽古場の様子も盗撮してココにUPして逝きますので、皆さんお楽しみに!
さて、ココからは毒者限定記事となります。
前怪もかなりレアな犯行影像で、2006年当時、まだブッキーも加入する前の悍ましい苺楽團の犯行影像をお届けしましたが、今怪もかなりレアな犯行影像が発掘されました。
2013年に行われた池袋ROSAでの犯行影像デス。
この頃は一切同期も使わず生演奏で行っていたころデスね。今も音源作品でお世話になっている鍵盤のしょこちゃんが冒頭からガンガン弾いてくれてます。この当時もなかなかに攻めた曲から幕開けしておりますね。
当時はよくこの池袋ROSAでライヴを行っておりました。久々また出演したいなあ~。しかし、僕の超絶あじゃじゃっぷりがエゲツナイ!もはやスキャットマンであるなコレは。
この時は今では鏡町に誘拐し、マニピュレーターで参加してくれている阪本君の当時のバンド『紅蝉』と共犯だったんかな?MCで僕ずっと紅蝉の話をしとる。
切り抜きはコチラ。
ライヴ本編は下記から毒者登録をしてからご覧ください!
お憑かれ様デス!やってて良かったnote! アナタのお気持ち(サポート)宜しくお願いします! いただいたお気持ちは今後の執筆活動・創作活動にドバっと注いで逝きます!!褒めたら伸びる子なんデス(当社比)