#25 サラリーマンは税金を取り戻すために確定申告をする〜確定申告やってみた〜
※今回の記事は、確定申告にあまり馴染みのないサラリーマン向けの記事となっています。
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確定申告の時期がやってまいりましたね。
申告期間は2/16〜3/15です。
確定申告と聞くと、「めんどくさい」「混んで待たされる」「よくわからない」などのマイナスなイメージですよね。
確定申告とは、1年間の収入・税金を計算して税務署に申告することをいいます。
そして確定申告には税金を「納める申告」と、税金を「還付させる申告」があります。
確定申告の提出期間について、「納める申告」は上述の2/16〜3/15ですが、「還付させる申告」はその年の翌年1/1から5年間いつでもできるのです!
自営業の方は、確定申告で税金を納めるのでこれやらないと脱税です。
サラリーマンの方は、会社での年末調整を行うことでほぼ完了してしまうので、もしかしたら一度も確定申告をされたことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はかくいう私も、最近デビューしたばかりです…。※サラリーマンの方も、副業など収入が20万円を超えた場合や、110万円を超える贈与があった場合などは、税金を納める確定申告が必要ですのでご注意を。
これは、会社での年末調整をした私(サラリーマン)が税金を還付させるために確定申告をしてみた記事です。
まず、サラリーマンが年末調整後に確定申告をする最大の理由は、お金が返ってくるから(!!)なのです。
会社の年末調整でも、1年間の給料を計算して保険料控除などの申請をするとちょっとだけお金返ってきますよね。それと同じことなのですが、保険料の他にも控除(税金の元となる所得を減らすこと)できるものがあって、その申請をすることで、さらにお金が返ってくるのです。
では、その控除できるものは何なのか。
医療費控除、寄附金控除、住宅ローン控除、雑損控除…
などが挙げられます。
私が今回の確定申告で申請する内容は、「医療費控除」と「寄附金控除」です。よく使われる控除で、多くの方が対象となり申告できる控除だと思います。
確定申告の手順は、とても簡単なんです。
通信技術が発達した今はスマホ・タブレット・パソコンなどに入力して、必要な書類を添付し提出するだけ。入力に関しては各帳票の数字を見て入れるだけで計算は勝手にしてくれますから。
作成できるサイトはこちら↓(国税庁確定申告書作成コーナー)
一番最初に、会社で取得した源泉徴収票に書いてある数値を入力します。
次に各控除の入力です。
まずは医療費控除。一年間の病院代などが合計して10万円を超えた時、超えた分が所得控除として引かれるので、その分の税金が返ってくるのです。ただし、生命保険などから支払われた給付金等は差し引かなければなりません。
ここで間違えないでほしいことは、超えた分のお金が返ってくるのではないということです。
税金とは、収入にいろいろな控除額を引いた所得額に対し、その所得額に応じた税率を掛けて計算されます。所得額が少なければもちろん税金も少なくなりますね。だから必死で控除を活用し所得額を減らすのです。
この医療費控除は世帯ごとにまとめられますので、家族の分も忘れずに。私の場合、子供の医療費はほぼ0円ですので、夫婦2人分となります。10万円って意外と超えないんですよ…。だから、歯医者などは夫婦同じ年に行くようにすると良いかも知れませんね。
また、診察や治療、処方された薬だけでは無く、市販の薬・通院時の交通費(公共交通機関・タクシーなど)なども対象となりますので、そういった領収書にはメモをして保管しておくと、このような確定申告時には慌てなさそうです。
「病院の領収書は取っておいて!」と親から言われていたのは私だけではないはずです笑。ちなみに領収書は平成29年度分から提出しなくてよくなりました。提出しないからといってウソはダメですよ。
続いては寄付金控除について。
これは、いま流行りのふるさと納税などですね。ふるさと納税をすると、翌年の住民税がふるさと納税分安くなるのです。ふるさと納税には、ワンストップ特例制度というものがあって、この制度を活用すると確定申告は不要となります。この申請自体は納税先からお礼の文書と一緒に送られてくる申請書にハンコ押して、マイナンバーとその確認書類の写し・本人確認書類を送り返すだけなのです。
ただ、私のように医療費控除など他の控除を合わせてする場合は、確定申告で一緒に申請する必要があります。
で、申告についてはこちらも納税先から送付された受領書に書いてある金額などを入力するだけ。こちらは受領書を証票として提出します。
入力はおしまいです。
入力内容を確認後、印刷します。
最後に本人確認書類のコピーを貼り付けて完成!ここまでの所要時間は1時間くらいですかね。
これを管轄の税務署に提出するんですね。
提出については、必ずしも税務署に行かなければならない訳ではありません。郵送でも対応してくれるので、今の時期には助かりますよね。私はもちろん郵送で提出しました。
あとe-Taxというオンラインでの申請方法もあるのですが、これは税務署に行って申請番号を取得してそれを入力、またはマイナンバーカードとカードリーダーを使って申請できるようになっています。しかし前者はそもそも税務署に行かなければならない、後者はカードリーダーが無いとできないという欠点があります。当然私の選択肢からはすぐに外れましたね。
以上が今年の私の確定申告でした。
税金が還付される確定申告は、申告しなくても罪に問われないので、強制されません。また申告期間も5年以内ならいつでもいいので、今すぐにやる必要はありません。ただ、これも知っていれば得をする訳ですから、ぜひやってみましょう!
そして、上述のように5年間は申告できるので、例えば出産に関する医療費などは合計するとけっこうな金額になりますので、遡っての申告はアリですね。
最後にその他の控除について簡単に追記します。
・住宅ローン控除=住宅購入初年度のみ確定申告をします。2年目以降は年末調整で完結します。
・雑損控除=災害や盗難等で受けた被害額を申告します。
以上、サラリーマンが税金を還付するために行った確定申告について、書いてみました。
申告される方の状況によって諸々変わりますので、実際に確定申告を実施する際には、細かく確認は必要ですが、そこまで難しいものではないということを今回の記事でお伝えできていれば幸いです。
確定申告はアナタのミカタですから。
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