PER/EPSで株価を予想する
今回のお題
基本的なPER/EPSから日経平均の妥当な水準を考えたいと思います
初心者向けですので、そんなのわかっているって方はスルーしてください、大したこと書いていませんので😅
まず基本的なことから
PER=株価/EPS
EPSは企業収益で、PERは株価収益率、よく人気度とか言われます
前提として売上/利益(EPS)がある会社は儲かっている会社でEPSが上がると株価も上がります
株価=EPS*PER(EPSが高ければ株価も比例)
ただ、企業の価値は現状のEPSだけでなくこれから先見込める売上も大事です
なのでグロース株などこれから成長が見込める企業は利益がほとんど出ていなくても高PERで株価が高かったりします(高PER=期待値が高い)
それは指数についても同じで成長が見込める国の株価指数はPERが高めになります
では日本(日経平均)はどうかというと、PERがアベノミクス以来、概ね14-15の間、最近は、13ー14の間になっています
ではなぜ今13ー14と低くなったのか?
恐らく、海外からみて今から日本経済が下向きだからだと思います(期待値が低い)
アベノミクスにおいては、これからぐんぐん上がっていくという見立てから16近辺まであがりましたが、今、日本経済はコロナ禍でひどく傷んでおりまして、PER15まで上がるのはかなり厳しいかと個人的には思います
なので当面先まで13-14の間がアベレージと僕は見ています(勿論、日銀の人事とか政権交代等で大きく期待値が上、または下に変更される場合は変わってきます)
さてそういう点で行きますと2022/4/5現在日経は、27700円、EPSは2085円つまりPERは
13.2
と、レンジ内に収まっています
このPER、実際には予想PERというものでありまして、現在の企業売上とガイダンスを元に推計したものになります
企業売上というのは四半期前の実績でそれの予想だから、現在多分このぐらいだろうという現状の推計になります
重要だからもう一度
PERを計算するEPSは、今、現在の予測を狙っています(未来予測を目的にしたものではありません)
この現状の推計というのが曲者で、株価は先見性があって半年先を先取りしているって言われておりまして、つまり何が言いたいかというと、
予想EPSだと株価に追従することができない
ということです
つまりズレて当たりまえの指標です
なので、EPSを使って株価を予想するには、予想EPSの先(未来値)を予想する必要があります
これがなかなか難しい
機関投資家はそういった情報(有料)を豊富に持っているので情報量で劣る個人投資家が機関投資家に勝てない理由でもあります
まあ、ここでは、それを承知の上で、鉛筆なめなめEPSを予想してみることにします
EPSは、GDPとある程度の相関関係があって近年、日本の実質GDPはそこそこ右肩上がりだったのでEPSも基本は上昇基調だと考えます
でEPSのグラフはと言いますとこれです(青:EPS、赤:日経平均)
コロナ禍で一旦激しく下落していますが、やはりEPSよりも日経の方が先に動いています
この図に、右肩上がりを前提に、上、下、中央とトレンドラインを加えてみます
現在のEPSはちょっと行き過ぎの感があります、が上限より下ですし、一年後にはもうちょい上がりそうです
なので、一年後の2023年1月のポイントをグラフに付け加え、その時のEPSを見てみます(半年以上先というのがポイント)
すると、上が2300円、下が1900円中央が2100円となります
これにPER13をかけると
上:29900
中:27300
下:24700
となります
さて、これをどう見るかですが、希望的観測でいけば29900円もEPSの上限を考えれば十分正当化されると思います
が、先にも述べた通り日本経済は下向きだと考えていますし、米国は2023-2024までにリセッションになる、つまりマイナス成長になると言われているのでこれから先、上に行くのはちょっと厳しいかもしれません
一時的に、EPSが上に行ったにせよ最終的には一旦頭打ちになることが考えられるため、中:27300~下:24700を見るほうが僕は無難だと考えています
すると、ざっくり真ん中のPER13.5近く28000円を越えたあたりから割高感が出てくるわけです
もちろん、米国がリセッションに至る過程で、一時的にPER13を遥かに下回る水準になるのは恐らく間違いないでしょう
本日の羊的結論
現在の日経をPER/EPSから予測すると、28000円を越えたあたりから割高になる(かも知れない)
※私見ですので念のため、またEPS予想は大変難しく本文中の方法は過去の傾向(しかもコロナ前)を簡易的に見ただけですので確度が非常に低いことにご注意ください。目安程度ということで🙇