30分で涙そうそうが弾けました。

多分、嘘ついてるんじゃねーよ！と毒づく方もいらっしゃるとは分かっていますよ。
ですが、私はこれを体験してしまったがために、10年続く趣味の一五一会の道に入りこんで尚、まだまだやりたいことで一杯の日々を過ごしているのです。

きっかけは、10年前のヤイリギター80周年フェス。
推しである大澤誉志幸サマがヤイリギターのエンドースアーティストと言うこともあり、最初はそのライブだけを楽しみに、岐阜県は可児市文化創造センター（アーラ）の広場に行き、たまたまリハーサル中であった大澤サマ&大澤オタ友さん達と運よくお話し出来て、この美味しい空気に誘われるかのようにスタンプラリーに歩きださなければ、今頃は相変わらず出不精のグータラさんの筈だったのだが。

友とくじの列に並び、何も考えずに三角くじの一番上を引いたところ、

「ゴリーンゴリーン♪おめでとうございます〜☆」と鐘の音とカン高い声。

見れば、目の前に黒いケースに入った物が。おいおい、それは何ですか？
「一五一会の奏生でーす。ワークショップもございますので是非お越しくださいませー」

これであと5分後に大澤サマの出番だったら、この一五一会は使われることもなく、どっかの中古楽器店、さもなくばxxxオフとかに二足三文で売られていたであろうことは容易に今でも想像がつくのだが。
神様のイタズラなのか、大澤サマの出番は15時過ぎ、一五一会のワークショップは11時から。
時計を見れば、10時45分。
行ってきたらーと呑気に言うオタ友の声に乗せられて。
人の気も知らないで…と思いながら、ギリギリ受付を済ませて席について。

ここだけの話、自慢できたことではないが、小学生の頃から音楽の授業は大嫌いである。
それで高校の選択授業の時は音楽をやりたくないがばかりに、わざわざ美術の授業を取った位である。
高校生にもなれば、選択授業取るときに、寝てても3貰える美術と、何やってもアカン音楽で留年確定を取るなら、卒業大事よ。わざわざリスクを取るヤツはいないって。

どのくらいアカンのかって？
クラシックを聴くと眠くなり、感想が書けずに筆記試験は毎度赤点。
歌のテストはまあ普通の成績をとっていたものの、楽譜を読むなんて以ての外なので、とことん耳コピで切り抜け、さらに楽器なんてカスタネット、鍵盤ハーモニカ、リコーダー、どれもまるっきり駄目だったのである。カスタネットはリズム感がないと怒られ、鍵盤ハーモニカではうまく息継ぎができず、アルトリコーダーは小指が届かない。
つまり吹くと変な音が出る。
言うまでもなく、成績は5段階で2か、歌のテストがある時のみ3がつく。

こんなヤツが果たして30分で涙そうそうが弾けるのか？
しかし、30分で涙そうそうが弾ける、世界で一番簡単に弾き語りが出来る楽器！のキャッチコピーは、これまで数々の楽器がモノにならなかった私にはグッサーと刺さったのである。

本当に、30分で涙そうそう弾けるなら大澤誉志幸に松本孝弘はいらねーよ。と毒づいたくらいには、刺さったのだ。いずれもギター狂いの御兄達だ。更に推しだ。ライブやDVDで飽きるほどに繰り返し、この2人の指先を見てギター弾きたい欲が起こるも、いつも私には…とひれ伏していたのだ。

さあ、4弦とはいえ弦楽器。
弾けると言うなら教えてもらおうじゃないの。
ヤイリの職人達よ一五一会の先達よ。
（今思えば何だその上から目線。）
出来なかったら＊＊＊の嘘つき！とTwitter（現在Ｘ）する気マンマンで。
後ほど、＊印の部分は開けます。
別な意味でひれ伏すわけですから。

で、結果は既に冒頭タイトルに書いたとおりである。弾けたのである。涙そうそうが！
それも全くのゼロから30分。
しかも自分は、くじで当たったとはいえ、まさにその楽器を持っているのだ。ん？練習出来るってことか？
そして、習える教室を探したのは言うまでもない。
それが、音楽見るだけ将から音楽見る&やる将へと大転換する人生のはじまり。

もしも、冒頭のキャッチコピーがなかったら、楽器なんて無理よーと車に貰った一五一会を積んで、出店のお団子でも食べながら、別の大澤オタでも探して、お喋りして15時まで普通に待っているか何かしていただろう。

しかし、ここからが私の「I Love Music. No Music, No Life」の本当の始まりになる訳で。

さて、他があれ程ダメだったのに、一五一会なら、何故30分で涙そうそうが弾けたのか？
それは次回から、緩やかに書いていきますね。

ただ、普通の楽器とは違うところがいくつかある。これをヒントに出して、今回は終わりです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。