チーズケーキ

先日坂元裕二だいすきおねいさんと呑みに行ったとき、その場の思いつきで楽しいカルテットごっこができたので、記録がてら紹介します。記憶が曖昧なので、かなり加筆修正しています。やり取りのメインはカルテットの家森さんとすずめちゃんですが、私の好みを反映いたしまして、やや大豆田とわ子と三人の元夫風味でお送りします。つまり、中村慎森感のある家森さんになっています。では、どうぞ。

「ねえ、ちょっとちょっと」「なんですか？」「きみ今、チョコレートケーキ食べたフォークで僕のチーズケーキとったよね？」「……だって一口くれるって」「言ったよ。でもそれは僕のチーズケーキを汚していいことにはならないでしょ？僕はそのせいでチョコレートケーキ味が混ざったチーズケーキを食べなきゃいけない。ああ、チョコレートケーキ味が混ざってなかったらもっと美味しいチーズケーキだったんだろうな。美味しいチーズケーキ、食べたかったな。それでも関係ないって言える？」「バニラアイスはチョコレート入れたらチョコチップアイスになって美味しいじゃないですか」「それはアイスクリームの話でしょ？そもそもきみ、僕が食べてるのとは反対の、平行四辺形の反対側から一口とるのはどうなの？」「別にどこから食べても味は同じじゃないですか。ね？」「なんの『ね』ですか」

即興劇をしながらだったので、アイスクリームのくだりを思いついたとき私は天才かと思いました。さすがにこれは私には綿来すずめの血が入っていると言ってもいいと思います。田中八作を登場させたかったので、最後は勝手に付け足しました。

ちなみに実際は平行四辺形の話から入って、「坂元裕二、これに何か言いそう」と想像が膨らんでいった、という順番。これ、わかる人同士でやると非常に楽しいのでおすすめです。まずは「レモン、ありますね」でカルテット視聴者を炙り出すところからですね。パセリでもいいかもしれません。