Baby Driver

ミュージカル映画を嫌いと言う人は世の中に一定数居て、彼らが言うには、
「いきなり歌いだすのが意味わからん」とのこと。
たいそう良くわかる。ダンスパーティに行こうと誘うだけなのになぜお前が既に踊りながらやってくるのか?ということ。お前さっきめっちゃ泣いてたくせにいきなり歌う余裕あるんかよ、といったことだと思う。

今回、僕が一番最初に紹介する好きなものは、登場人物や物の全てが曲中で流れる音楽にノッているというめちゃくちゃイカしたミュージカル要素のある映画でありながら、前述の「いきなり歌い出す」の批判を全く受けずに済む映画かと思っている。

それが、「Baby Driver」(2017年)。
まずはこちらの動画を見ていただきたい。

このノリノリで歌っている男前こそが、この映画の主人公「Baby」。
犯罪者の逃がし屋を勤める超凄腕ドライバーで、幼少期のある事故のせいで、慢性的な耳鳴りを抱えている。
だが、音楽を聞いている間はその耳鳴りから開放される。

その為、映画中のほとんどの場面で彼は音楽を聴いている。そして、彼が聞いている曲が殆どの場面でBGMとして流れている。なので彼がイヤホンを外すと音が遠ざかったり、ipodが撃たれると曲が止まったりする。
楽しい。最高。ありがとうございます。感謝申し上げます。

また、先ほどの動画を見ていただければ分かると思うのだが、あらゆる効果音がBGMとマッチしている。ワイパーの音、銀行強盗の銃を撃つ音、ブレーキの音など、全ての効果音である。曲が流れている殆ど全ての場面でこのような音ハメが行われていて、めちゃくちゃに気持ち良い。実際の映画撮影の場面でも、その場面で流れる音楽を流しながら行っていたそう。

ミュージカル映画的だな、と思うのは、特に登場人物たちが意識的にそうしているわけではないというところ。自然とそうなっている。だから「不自然に急に歌い出す」という批判はあてはまらない。最高。ありがとうございます。

本作は、犯罪者の「逃がし屋」の凄腕ドライバー「Baby」のカーアクション、犯罪といったスリリングな要素、ちょっと甘酸っぱい恋愛要素、ミュージカル要素がいいバランスで混ぜられている映画。
あと、ヒロイン役にはABBAのミュージカル映画「マンマミーア!」でお母さんドナの若い頃の役を務めたリリー・ジェームズが抜擢されていて、めっちゃくちゃに可愛い。

車、男前、可愛い女の子、ミュージカル、犯罪物など、どれか1つでも好きなら絶対見てほしい映画。それ以外の部分が苦手だとしても、苦手な部分が好きな部分の邪魔をしてこない映画だと思う。

また見たくなってきたな・・・見るときはぜひヘッドホンを着用して爆音で見ることをオススメいたします。

こんな感じで気が向いたら好きなものについてどんどん書いていこうと思うので、よろしくお願いします!それでは、連休終わりの最後の夜、ゆっくりお過ごしくださいませ!

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