僕の瞬着事情
皆さん。瞬間接着剤使っていますか?
僕はよく使っています。
便利ですよね。
接着という本来の役割以外にも、細かい隙間のパテ埋めに使えたり、緩くなったガンプラの関節を太くしたりと、まさに痒い所に手が届くツールです。
タミヤセメントなどの溶剤系接着剤と上手く使い分ければ、それはもう無敵でしょう。
今回はそんな瞬間接着剤についてお話ししていきます。
瞬着の逆襲
ある日、僕が作業していた時のこと。
瞬間接着剤をノズルから出そうとしましたが、なかなか出てきません。
真ん中付近を強く押しても、うんともすんとも言わず。
どうやら、中で詰まっている状態でした。
仕方なく、ハサミを使って詰まったチューブを切断し、パイプラインを復活させようとしたその時、中の接着剤がドロドロとノズルから外に放出。
卓上にこぼれ出してしまいました。
こんな時に限ってカッターマットの上ではなく、あろうことか卓上です。
これはもう緊急事態。
このまま放っておくと、接着剤は机の上で固まり、タトゥーのごとく一生残ってしまう傷となります。
なんとしてでも食い止めなければならないと思った僕は、その辺にあったティッシュペーパーでの拭き取りを試みました。
これがダメな判断。
ティッシュに付着した接着剤が、突然と意思を持ち始めたかのように熱を帯び、僕の指にヒートアタック!
「熱っっ!!!」
と言いながらティッシュを手から離そうとするも、指に付いた瞬間接着剤は少量のティッシュとともに指に残留。
僕の指は、未だ熱さを感じていました。軽い火傷ですね、これは。
皮膚の組織はやられていなかったのが、不幸中の幸い。
いやぁ〜ビックリしました。
まさか瞬間接着剤で火傷をするとは。。。
ここで僕は、2つのミスを犯していました。
【ミスその①】下敷きの未準備
そもそも僕は、こぼれ出ても大丈夫なような何かしらの工夫をしていませんでした。
この時は、ガムテープの上に接着剤を出していましたが、ガムテープでは面積が狭すぎます。ちょっと油断したら、周りに流れてしまうような状態でした。
そこで導入したのがこれ ▼
ダイソーで400mm×550mmのビッグサイズで売られているPP(ポリプロピレン)製のシートを適当な大きさにカットしたものです。
これで110円。コスパはかなり良いです。
ポリプロピレンは、塗装・接着ができない素材として有名なので、瞬間接着剤を出す下敷きにはもってこい。
その他、UVレジンの一時退避場所としても使っています。
よく分かりませんが、ポリプロピレンの上だと接着剤の持ちが良いように感じます。少量を長く使える点でも、使い勝手が良いと思います。
【ミスその②】ティッシュで拭き取り
先ほども書きましたが、こぼれた接着剤をティッシュで拭き取ったことが、この場合命取りでした。
こちらは東京都のサイトからの引用ですが、
シアノアクリレートと呼ばれる化学物質を主成分とする瞬間接着剤が、ティッシュや布などの繊維類に付着すると、硬化反応が急激に進み、発熱することがあるそうです。出血した事例もあるとか。
瞬間接着剤は、絶対にティッシュで拭き取らないでください。
では、もし瞬間接着剤が指に付着した場合にどうすれば良いか。
答えは、ぬるま湯の中でモミモミすると、自然と取れるそうです。
接着剤メーカーセメダインは、瞬間接着剤のトラブルを回避する方法・トラブルに遭遇した場合の対処法を定期的に発信していて、最近よくネットニュースで見かける記事の一つです。
瞬間接着剤のネットニュースといえば、こんな記事も。
瞬間接着剤をノズルで直接塗り広げると、ノズル詰まりの原因になってしまうようです。
確かに僕も、これまでに使い切っていない瞬間接着剤を何本かお陀仏にしてしまったような…
ノズル先端の管理は、非常に大事ですね。
想像よりも繊細な接着剤でございます。
ちなみに僕は、写真左奥にある、ゼムクリップを変形させた金属棒を使って
瞬間接着剤を塗り広げるようにしています。
これならノズルが詰まるリスクも軽減できます。
消耗品だけど…
瞬間接着剤というツールは、いうまでもなく消耗品です。
使っているとそのうちなくなるので、なくなったら買い足さなければなりません。
そんな瞬間接着剤にも、品質は様々です。
100均のチューブ入りタイプや、ガイアノーツの良質な接着剤などありますが、
高校生の懐事情として、消耗品にはあまりお金をかけられない現実があります。
お金をかける消耗品といえば塗料がほとんどで、接着剤にお金をかける余裕はあまりありません…
なので、いつも使っているのは100均の瞬間接着剤。
これでガマン。
あとは技術で何とかカバー…(できてるのか?)
以上、僕の瞬着事情でした。