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漆黒の摩亜屈
高校生にとって、9月はわりと多忙期。
色々な行事ごとが控えており、夏休みに溜め込んだものを表現する場でもあります。
特に僕は行事の運営に携わっているので、ここ最近はまともにプラモデルと接することができず。
忙しい時期はもう少し続きますが、ちょっとずつ進めていた製作の様子をご紹介します。
ムシャガンダムマークⅡ
今回製作するのは、33年前(1989年)に発売されたBB戦士24番「ムシャガンダムマークⅡ」というキットです。
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SD戦国伝特有の漢字表記にすると「武者頑駄無摩亜屈」となっており、
「摩亜屈」で「マークⅡ」と読ませる強引な当て字が最高。
ちなみに宇宙要塞「ア・バオア・クー」は、戦国伝では「暴終空」という漢字表記らしいです。なんか、ヤクザが使う「夜露死苦」みたい…
軽くランナーの紹介をします。
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ランナー3枚とポリキャップが6個。
ほかにシールとスプリングが付属。
やはり目を惹くのは、豪華なメッキパーツのランナー。
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メッキパーツに触るのは人生で初めてなので、キラッキラしたランナーに興奮が止まりません…
ちなみに、最近のメッキパーツのランナーは、ゲートがパーツの下に潜り込むアンダーゲートを採用しているため、ゲート跡の処理が結構楽らしいですが、
このキットはそのような工夫のカケラもないため、ゲート跡がメッキの影響でめっちゃ目立ちます。
ただ、これを何とかする策は用意してあるので、それは次の記事にでも。
なお、メッキパーツはキラキラすぎる故に、家の中の色々なものが写り込んでいるため、対象の写真については一部加工を施した上で掲載しております。プライバシー大事。
素組み
軽装形態
まずは、本体の軽装形態から。
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↑ちっこくて可愛い(*≧∀≦*)
ムシャガンダムマークⅡには、「イーグル」という専用の支援メカがいて、軽装形態で使わない重武装などは全てイーグルに持たせることができます。
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余剰パーツの保管場所を、キットの中で完結させる構造はさすがですね。
武者形態
続いて、武装類を着用した武者形態。
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可愛らしさはそのままに、イカつい見た目となりました。
武装を持ってかれたイーグルは、こんな感じ。
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武装類
キットには、刀やナギナタ、大砲などの武装が付属していて、プレイバリューが高いです。
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若干窮屈ですが、イーグルの上にムシャガンダムマークⅡを乗せることもできます。
塗装のコンセプト
以前のつぶやきで、「ガラッと色替えをする」と書きました。
その塗装方針はズバリ「量産型リコに登場した漆黒の武者頑駄無」風に仕上げるということです。
量産型リコ第6話で登場した、闇堕ちしたレジェンドBB武者頑駄無があまりにもカッコよかったので、ちょうどガンダムベースで買ったばかりのマークⅡでぜひやってみよう!と思った次第。
ちょっと話変わりますが、説明書の一角にこんな記述が。
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詳細な設定資料などに捉われないSDガンダムだからこそ、「自分らしく個性的にたのしもう!!」という、製作者の想像力を刺激する記述がイイ感じにマッチ。
ちょっと感動しました。
というわけで、ドラマからインスピレーションを受けた今回の製作。
果たして、どんなマークⅡになるのか?
塗装へ
ドラマの中では、初めにサフから塗っていましたが、ここでは省略していきなり本塗装から始めます。
(あと、ドラマの中では、リコたちは一晩でガンプラをバンバン完成させていましたが、普通に考えてあれは無理ですw 乾燥とかに最低でも12時間は必要なので…)
あせらず、ゆっくりと製作を進めましょう。
まずは、つや消しブラック(水性ホビーカラー)を筆塗りで塗装しました。
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↑これは顔のパーツ。
目の部分と額の部分はシールで色を補うため、ここでは塗装せず。
つや消しのザラザラした表面だと、しっかり貼れるか不安だったので、無塗装の表面からシールを貼ります。
顎の部分は赤で塗るので、ここは黒で塗らず、成形色を活かして塗装を効率よく進めます。
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↑これは胴体のパーツ。
同じ黒色で塗りましたが、よく見るとツヤの違う部分があるのがお分かりいただけると思います。(つや有りとつや消しの2種類で塗り分けています)
つや有りで塗った部分は、実はこの後ゴールドで塗る予定の箇所です。
つや消しの上からメタリック塗料を塗っても、輝きが鈍くなるおそれがあるため、ゴールドはツルツルのつや有りブラックの上から塗ることで、綺麗に輝きを出そうという算段です。
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↑足のパーツも、同じような工夫で塗っています。
ドラマ内での完成形を見た時に、「部分塗装した金色の輝きが少し鈍いな…」と思いました。
これは、
ドラマ内では全てのパーツを、つや消しブラック(スプレー)で塗りつぶした上からゴールドを部分塗装しているために、ゴールドの輝きがそこまで出なかったと思われます。
今回のムシャガンダムマークⅡでは、
黒は黒で落ち着いたつや消し。
ゴールドはゴールドで煌びやかに輝きを持たせる。
という、色調とツヤの二種類のコントラストをマスターすることで、作品の質をグッと高められれば良いなと考えております。
というわけで、黒が塗り終わりました。
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大部分を筆で塗りつぶすのは大変ですが、パーツ総数が少ないのが幸いです。
次回は、細かい配色の部分塗装を行なっていきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。